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怯えの時代 (新潮選書)
 
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怯えの時代 (新潮選書) [単行本]

内山 節
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

吸い込まれるように「先の見えない時代」へと移行している。かつて、これほどまでに人間が無力な時代はなかった。問題の所在はわかっていても、「現代」を支えるシステムが複雑かつ巨大過ぎて、解決手段をもてなくなってしまったのだ。私たちはなぜ、明日に希望を持てなくなってしまったのか? 気鋭の哲学者が「崩れゆく社会」を看破する。

内容(「BOOK」データベースより)

「不安」どころではない未曾有の時代は、なぜ到来したのか?私たちは、吸い込まれるように「先の見えない時代」へと移行している。かつて、これほどまでに人間が無力な時代はない。問題の所在はわかっていても、「現代」を支えるシステムが複雑かつ巨大過ぎて、解決手段をもてなくなってしまった。いつから、どのようにして、私たちは「明るい未来」をなくしてしまったのか。気鋭の哲学者が「崩れゆく時代」を看破する。

登録情報

  • 単行本: 190ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/02)
  • ISBN-10: 4106036290
  • ISBN-13: 978-4106036293
  • 発売日: 2009/02
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
現代人の「自由」は、巨大なシステムの現実を受け入れることで初めて得られる自由であり、それは一種の喪失を経て、初めて獲得されるものであるという指摘は鋭いものがあります。それを踏めて、市場経済、国民国家、近代的市民社会の3つが絡み合い、1つのシステムとして国家に国民を個々に(共同体を崩壊させて)統合するというシステム自体が限界を迎えているということが本書の大きな論です。問題意識は身近な体感を踏まえて、イデオロギーに偏ることなく論が展開されていますが、最後に解決のキーワードが「連帯」という言葉が少し唐突な気がして少し肩透かしの感じがしました。しかし、現代社会の病巣を考える上で大切な視座を提供してくれる本ではあります。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
『戦争という仕事』を読んでから一月、取り寄せて一気に読みました。現時点での著者の世界分析は明瞭にまとめ語られているように思いました。
資本主義は、市場原理主義として現代世界を席巻しているが、その前提は無限の経済成長にある。ただ、現在の世界はその限界に来ている。現代世界は国民国家と市民社会と資本主義の3原則で動いているが、それを可能にしたのは「個人」の存在である。伝統的共同体から切り離された「個人」はもはや国家や企業や市場を離れて存立しえない。ところが、その現代社会の巨大システムは明らかに矛盾の上に成立し、破綻か自滅の淵にあることを「個人」も予感せざるをえない時代となった。不安に怯える「個人」。ではどうすればいいのか。
一世紀ほど前、漱石は『行人』で「人間の不安は科学の発展から来る。進んで止まる事を知らない科学は、かつて我々に止まる事を許してくれた事がない。どこまで伴れて行かれるか分らない。実に恐ろしい。」と書き、『心』では「自由と独立と己れとに充ちた現代に生れた我々は、その犠牲としてみんなこの淋しみを味わわなくてはならないでしょう。」と書きました。著者の思想は漱石の予感と共鳴共振するもののようです。平易な言葉で明晰に説く思想。立ち位置を異にする多くの「自分の頭で物事を考える人々」に自信をもって推薦できる思想書です。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
いい本! 2011/4/10
By nm
形式:単行本
2010年5月発刊の「自然の奥の神々 哲学者と共に考える環境問題」も読みましたが、1つ前のこの「怯えの時代」の方が面白かったのでレビューを残します。ふと、過去にメールで書評をし合っていた方に連絡をとりたくなりました。それほど、いい本です。父には薦めました!

たとえば資本主義と社会主義を自力で説明しようとすると、わたしは、必ずどこかで自分の説明に限界を感じてきました。適当に「〜という感じ」にまとめ誤魔化す・・・のがわたし。特に話し言葉だとその傾向が強かった自分を、この本を読んで改めて反省してしまいました。本書の著者がそんなことを一切せず、わかりやすい言葉を使ってアプローチするからです。読み手に共感を与えながらの適切な表現は、本当に見事!図書館で借りた本だったので、アマゾンで購入しました。

本書の後半に「講(無尽)」について触れられていて、数年前にわたしが参加したあの集まりは、いまも地域によっては残されている講だったんだと知りました。一緒にどうぞと誘っていただいたあの場が、そんな温かい集まりだったなんてと、月日の経った今更ながら、心にじ〜んときました。
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