加門いわく「いまだ継続中」という両国、震災慰霊堂の話。日本人も多数犠牲となった上海の列車事故が起きる数日前に重慶の旅館で出会った死神。1階のドアが塗り固められ、2階のドアも針金で封じられたある町工場の話。どこからか丸めた髪の毛が落ちてくるという某出版社別館の更衣室。真冬の東京で遭遇した井戸の上の首だけの女…。
これほどさまざまな怪奇体験をしていながら、それを語る加門の語り口は実にあっけらかんとしている。幽霊にマッサージをさせた話やかみついて格闘した話などは、ユーモラスなほどだ。しかしこの加門の軽妙な語りに引きこまれていくと、いつの間にか怪異の扉へと引きずり込まれていくことになる。加門が「ほんっっとうに!参りました」と語る最終夜にまでたどり着いたころ、読み手は想像を絶する恐怖を体験するに違いない。「怪談の神髄は語りにあり」というコンセプトで編まれた本書の試みは、見事に成功しているといえそうだ。(中島正敏) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
文句なく最恐,
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レビュー対象商品: 怪談徒然草 (角川ホラー文庫) (文庫)
記述自体は,淡々とした対談形式で進んでいき,加門さんの話しぶりもそれ自体は日常会話のようなあっさりとした雰囲気。それでありながら,いや,そうであるからこそ,対話の内容がたとえようもなく怖いと感じました。いわゆる実話,体験談と称した怪談本は,一部の例外を除いては文体や話法で読者を怖がらせようとする意図だけが見え見えで内容自体はどこかで聞いたことのある作り話ばかりですが,それらとは明らかに一線を画す存在です。怪談文庫本は読み終えたそばから捨てていましたが,この作品の怖さを知ってしまうと捨てられません。捨てるのが惜しいのはもちろん,下手に捨てたらどんなことが起きるか・・・
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
怖いっ!,
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レビュー対象商品: 怪談徒然草 (角川ホラー文庫) (文庫)
霊感なんて全く無い私にとっては、え〜これが本当に全部実話なの??とビックリするような話ばかりです。それにしても、こういうことを見たり、体験したりという加門さんの人生って、かなりしんどそう・・・。 「文藝百物語」で読んだ「三角屋敷の話」の完全版?が載っていて、本当にそんなことする人がいるのかと 背筋が寒くなります。 よせばいいのに深夜にお風呂の中で読んでたら、バシバシと家鳴りがすごくて、かなりビビリました。 同じような経験(家鳴り)をしたと言っている人も他に何人かいて、ちょっと怖いです。 これから読まれる人は、気をつけてください。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
おもしろいけど、癖がある,
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レビュー対象商品: 怪談徒然草 (角川ホラー文庫) (文庫)
作者の実体験に基づく、怪談集ということで、リアリティがあり、怖く楽しく読めました。怪談の種類にもバラエティーがあって、飽きることがありません。 だだ、作者が神道?や宗教?などオカルトに関する造詣が深く、こうした現象に対して確固としたポリシーを持っているため、やや解説的なパートや、自分のポリシーにもとづいて怪異を論ずる所が多くみられます。なので、『新耳袋』のようなシンプルな怪談集をもとめる方、少し読み進めて作者と考えが合わない方は読むのが苦しいかも・・。 かく言う私も、途中で作者の持論についていけず、少し読むのがしんどくなりました(笑) 少し厳しくなってしまいましたが、全体的なクォリティは高く、収録されている話は本当に怖い!ので、読む価値はあるとおもいます。
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