かつてソフトカバーの単行本として発売されていた
怪談実話 コメカミ草紙 串刺し (幽BOOKS 怪談実話)が文庫版となって登場です。
平山夢明氏が色々と話を取材していた上で出てきた、人間の仕業とも幽霊の仕業ともはっきりとは言えない話、本人曰く「なんだかよくわかんねえ話」ばかりが収録されたのがこれです。
面白い話は多いです。【よくわからないこと】の恐怖が存分に伝わってくる良い本だと思います。
と、ここまで良い点を挙げましたが、実は僕はこの文庫版は持っていません。
同時に文庫化された
怪談実話 黒い百物語 (MF文庫ダ・ヴィンチ)は単行本版と比べると6話入れ替えられていたりして違いが見出せるのですが、こちらはおそらく話自体はソフトカバー版と同じで、巻末に松村進吉氏と黒史郎氏のエッセイが入っているだけみたいです。むしろソフトカバー版320ページに比べ、文庫版は307ページとあり、下手すると話が削られている恐れすらあります。ちなみにソフトカバー版の方は全59話です。
ですので、僕個人としては話は興味深いものが多いのですが、上記の理由からこの文庫版に関しては、評価を下げて☆3とさせていただきました。どちらかというと、こちらよりはソフトカバー版の方をお薦めします。ソフトカバー版の方に書かれている他の方のレビューも参考にしてみて下さい。
ただこれは、この本を持っていない人間のレビューですので持っていらっしゃる方の意見も是非聞かせていただきたいところです。他の方のレビュー、お待ちしております。
収録されている作品に話を戻しますと、
老人ホームに掛けられるハシゴ、話をする手首の傷、深夜に隣室から聞こえる悲鳴、勉強机の抽斗裏に書いてあった予言、死を予告する猿、古書の所々に記されている書き込み、常習的に笑気ガスを吸う歯科医、霊の足跡を取る試み、といった話が載せられています。
個人的にオススメは、
雛と抽斗
泥酔
霧嫌い
ノックの子
ガスパン
忌み数
ハカナメ
口不浄
怖いから…。
予言猿
串刺し
叫び
実験
ストーカー
正気玉
厭な本
憑が出る
て
チャギリ
隣の家
つらい記憶
夜の蝉
おふれ布袋
禁日
せせらぎ
指ぬき
です。
【2012/03/12 追記】
文庫版の話数を数えてみたところ、59話でした。おそらくソフトカバー版とは収録話数も話の中身も変わっていないと思うので値段から見て、新規の方はこちらを買われたほうがお得だと思います。なので評価の☆は1つ増やします。
でもやっぱり新しい話も欲しかったかな〜。