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怪盗ミルク
 
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怪盗ミルク [単行本]

高橋 葉介
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 単行本
  • 出版社: 早川書房 (2012/1/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4152092696
  • ISBN-13: 978-4152092694
  • 発売日: 2012/1/25
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 6,186位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ミルクはミルクでも, 2012/1/26
By 
椅子人間 - レビューをすべて見る
(トップ50レビュアー)    (殿堂入りレビュアー)   
レビュー対象商品: 怪盗ミルク (単行本)
ミステリマガジンに連載されていた作品を、単行本化したものです。「ミルク」といえば、ファン歴の長い人は初期の名作「ミルクがねじを回す時」を思い浮かべると思いますが、直接の続編とかではないです。ではなぜ「ミルク」で「怪盗」なのかってのは、あとがきに詳しいです。

本作のミルクはエプロン・ドレスにマント、魔法使いのような大きな帽子という服装で、しょっちゅう空中にフワフワと浮かんでいます。“盗めないものは何もない”という怪盗ですが、彼女が盗むのは普通の物ではありません。それは人の夢だったり、心だったり、それこそどこかの惑星だったりと、彼女に不可能はないのです。

そしてこの娘はかなり残酷です。先生いわく、「小悪魔ではなく、悪魔」「優しい悪魔であり、残酷な天使」だということです。何でも盗んであげると人に近づき、多くの場合は、かかった獲物を笑顔で地獄に突き落とします。

人生や老いの哀切を描いた苦いリアリティーのあるものが多めですが、オチでお伽話のようになる「虹の彼方」や、幻想美のある「海の物語」など、様々なタイプのエピソードが楽しめるようになっています。

金・名声など全てを持ち合わせた財閥の御曹司リチャード・Cと、彼の人生を羨む名もない工場労働者という2人の青年の皮肉な運命を描いた「リチャード・C」が、自分は強く印象に残りました。あと、病弱な少年がミルクに自分だけの惑星が欲しいと願う「孤独の惑星」にジンときました。“友達”を集めるくだりとか大好きです。

どのエピソードも葉介先生にしか描けない世界で質も高いが、今回は読んでてびっくりするほどのアイデアやシーンはそんなにはなかったかな。値の高さも考えて、☆はちょっと厳しめにしました。

「怪盗ミルク現わる」
「盗まれた一日」
「虹の彼方に」
「ミルク失敗(しくじ)る」
「リチャード・C」
「海の物語」
「夢診断」
「孤独の惑星」
「お墓のそばに棲んでいる」
「シャッフル」
「いらない子供」
「非存在の少女」
あとがき
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 連載時から好きな作品でした, 2012/2/12
レビュー対象商品: 怪盗ミルク (単行本)
ミルクは私の心を盗んでいきました。
あとがきによって、連載時には分からなかった創作の切っ掛けが分かり、
そういうことだったのかと膝を打ちました。
どの話も好きで、何度も読み直してしまいます。
海の話が特に良かったですね。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 一味違う良作です。, 2012/2/13
レビュー対象商品: 怪盗ミルク (単行本)
詳しくは他に書かれているかたがいらっしゃいますので、そちらにお任せして、個人的印象を。近年のミステリマガジン連載作品の中では特筆すべき部分のある良作と思います。割と行き当たりばったりで描かれたかのように、あとがきでおっしゃられていますが、今まで余り顧みられなかった過去作品、夢幻外伝の頃のものであるとか、とくにやはり「旧ミルク」の頃の作品を思わせる洋風の怪奇幻想の香りが強く、古くからのファンは、主人公「ミルク」以外にも、あのころの(今もですが!)才気煥発たる様子を思い起される特徴的な物語、漫画表現に懐かしさと嬉しさを感じることができると思います。正直「まんま」なものも今回もあるにはあるのですが「焼き直し感」は薄く、その点も安心です。

逆に初見のかたや学校怪談以前を知らないかたがどのくらいまで入り込めるのか、特に前者には不安があります。独特の描線や構図は、最近世間に見られる精緻な漫画表現とは違う荒々しさがあり、物語に入る以前の段階で止まってしまう方もいるかもしれません。このあたり、値段を鑑みてどうなのか・・・

70年代の作風が好きだったかたには、ぜひお読みいただければと思います。
もちろん、現役ファンなら必読。

PS.私も海の話が好きでした。サイン会でそうお伝えしました。
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