怪獣「ジャナワール」というUMAを探しにトルコのワン湖という湖に行った著者たちが、現地のトルコ人と一緒にジャナワールの秘密に迫る。果たして彼らは怪獣ジャナワールに出会うことが出来るのか? ……という、言わばベッタベタな内容なのだが、これが、やたらと面白い。
川口探検隊並みに「冗談だろ」と言いたくなるようなことを彼らは大真面目にやっていて、それが何とも言えず懐かしいような心にしみるような気持ちにさせてくれる。行く先々で「ジャナワールを探している」といってはトルコ人に爆笑されつつもめげずにワン湖で調査を始める、著者を含めた3名の日本人スタッフと、何よりも2名のトルコ人スタッフが、ノンフィクションとは思えないほどにキャラが立っていて、読んでいると顔がにこにこしてきてしまうのだ。いつしかこちらも手に汗握って彼らを応援してしまう。トルコ人スタッフの二人はハリウッドのバディ映画ばりのナイスコンビっぷりを披露してくれるし、ひたすらにジャナワールを追い求めようとする著者の姿勢はひたすら真摯で、まるで熱血青春漫画だ。
また、表紙をはじめところどころ挿入されている写真がとても郷愁に満ちていて美しい。とくに水や空の青がものすごく綺麗だった。
UMA云々を置いておいても「読んでよかった」「ああ、旅したいなぁ」と心から思わせてくれる一冊である。