わたしはアニメの怪物くんを見ていた世代だ。怪物くんの実写なんて、ましてジャニタレが主人公なんて、馬鹿にしていて見るつもりなどなかった。
それでも覗いてみる気になったのは、大奥総取締滝山さんの素顔を見たかったからだ。そう思いながら見ているうちに、はまり込んで抜けられなくなった。最大の誤算は大野君だ。正直に告白しよう。ジャニタレなんて馬鹿にしてすまなかった。演技が天才的にうまい上に、歌とダンスの名手で書道の有段者。アーティストでもあり、アメリカの画家ノーマン・ロックウェルと京都の絵師伊藤若冲が好きだって。いったい何者なんだ、この男。さらにあの風貌なのに今年で30だと知り、腰を抜かすほど驚いた。
ジャニタレであろうとなかろうと、才能ある人はいるものだと思い知らされた。彼の控え目な態度にも好感が持てたが、松本君のコメントが面白い。「大野君からは常にマイナスイオンが出ていて、植物のように自然で癒される。」彼の他の映像も見てみたいし、これからも追いかけていくことにしよう。
稲森さんの演技はさすがだった。悪魔、現代女性、昔の女性の3者を絶妙に演じ分けている。ムチを持った網タイツの悪魔デモリーナと大奥総取締滝山が、微妙にシンクロして見えるのはわたしだけかな。(笑)彼女のセリフに何度も胸を打たれた。期待していた以上の女優さんだということがわかり、ますます好きになった。松岡君もいい演技を見せてくれて、はまり役だと思う。
怪物くんのストーリーは、ベタではあるが共感できる部分が多かった。わたしに子供ができたらぜひいっしょに見たい。とりあえず他人に知られないように、こっそり何度か見直したいと思う。