怪談マニアでは有名な2003年か、2002年最恐と謳われた「山の上のホテル」の後日談や稲川怪談「生き人形」のドキュメントなどが掲載。怪談というよりその裏側に潜む生きた人間の動機を解明していく類なので、単純に話の面白み、旨みで怖がらせる内容ではない。
ということを差し引いても、やっぱりイマイチかも。そもそも内容は全て(記憶違いがなければ)不思議ナックルズ連載のものを再構成したにすぎず、新たな追加、書き下ろしもない。しかもそれがミリオン出版ではなく、何故か洋泉社から出ることの方が、天皇差し替え論同様にミステリー。まぁ、内容の構成みるといまいちミリオンからは出さなそうな匂いもしなくもないけどね。
単純に怪談ではなく「とんでも解釈本」として読めば面白いのだけど、基本は「謎の情報操作説」が大半。元々、綿密な調査と踏破でドキュメントタッチで読ませる人だけに、一編一編が薄味。
何より残念なのは最後に大作がこないこと。一本ぐらい新作あっても良かった気がする。元のナックルズを読んでなければ楽しめるけど。