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怪奇クラブ (創元推理文庫)
 
 

怪奇クラブ (創元推理文庫) [文庫]

アーサー マッケン , Arthur Machen , 平井 呈一
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

パンの神はいつも、森の広場に人間の処女を拉して性の乱舞を行なう。人間の性の神秘を超自然に託して魔訶不思議な様相をくりひろげるマッケンの世界は戦慄と陶酔の妖しい白光の世界である。黒い封印と戦う老教授、淫楽の密室に白い粉薬をのんで肉体が溶けてしまう青年の話など一連の怪談集と、聖杯を主題とした『大いなる来復』を収録。

内容(「BOOK」データベースより)

罪とエクスタシーの作家アーサー・マッケン。イギリス怪奇小説の黄金期を代表する彼の作品は、いずれも妖しいまでの白光に包まれている。本書には、白い粉薬を飲んだがために肉体が溶けてしまう青年を描いた「白い粉薬のはなし」をはじめ、円環をなす一連の奇譚を集めた表題作に、“聖杯”をテーマにすえ、怪奇小説のひとつの終点をも暗示する「大いなる来復」を併せて収録した。

登録情報

  • 文庫: 300ページ
  • 出版社: 東京創元社; 23版 (1970/06)
  • ISBN-10: 4488510019
  • ISBN-13: 978-4488510015
  • 発売日: 1970/06
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 241,920位 (本のベストセラーを見る)
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汚穢の作家と評されることもあるマッケンが、世紀末の魔都ロンドンを舞台に、闇の跳梁跋扈する奇怪な世界の絵巻を綴る。眼鏡をかけた若い男を探して、三人の詐欺師が次々と姿を変えて有閑人ダイスンとフィリップスの前に現れ、それぞれに信じられない話を語ると云う形式のもので、マッケン自身が認めている様に、スティーヴンスンの亜流と言える作品。通常は『新アラビア夜話』を模したものだと言われるが、『ダイナマイター』(未邦訳)の方が正しいらしい(因みに本書の邦題はこれもスティーヴンスンの『自殺クラブ』を真似たものだろう)。 現実がどろどろに溶解し、太古の怪異が現在に息づく無気味な話の数々が、息も吐かせず繰り出されて読者を幻惑するが、中でも「黒い石印」「白い粉薬のはなし」が特に有名。

他に奇譚「大いなる来復」を収録。第一次大戦を背景に、海に近い小さな町ラントリサントで起こった善意の充満の奇跡を描く。

尚本書に収録されている2作品は、平井呈一による『アーサー・マッケン作品集成』のそれぞれ2、3巻でも読むことが出来る。

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ロンドンを舞台に、科学という手法を知識として得た、知性に自信のある御仁達が奇怪な出来事にアプローチしていくと段々怖いことになっていくという皮肉なプロットに、いろいろ新規なアイデアをまとわりつかせたのが、Three Imposters「怪奇クラブ」。
その中で特に、イングランド、ウェールズに古き時代より生き延びてきたものどもの恐怖がそそられる。ラヴクラフトが影響を受けたというのも納得できる。
テーマ設定と織りなす文体は凝りに凝っているのに対し、プロットの構成は断片の無理なツナガリでぎくしゃくしているようにも見えるが、その混乱が全体に妖しげな雰囲気を漂わせ、大都市ロンドンを複雑怪奇さを執拗に強調している。本当に怖いのは妖怪なのか人間なのかも、もはや不確か。
Great Return「大いなる来復」の語りのスタイルは洗練されているが、やや神秘主義臭さいか。
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