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怪を訊く日々 (幻冬舎文庫)
 
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怪を訊く日々 (幻冬舎文庫) [文庫]

福澤 徹三
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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   創作の中にさりげなく実話怪談をもぐりこませる、という作風を得意とするホラー作家福澤徹三。本書は、その福澤が蒐集した不可思議な話の数々を収録した実話怪談集。「忘れられた記憶」「怪の棲む場所」「怪を見るひと」「学生時代」「怖い宿」「再会」「夢」「いにしえの怪」「タクシー」「酒場にて」の10章に分けられた70あまりの怪談が披露されている。福澤のもとに吸い寄せられるよう集まってきたこれらの怪談は、どこか因縁めいた不気味さを漂わせたものばかりだ。

   子どものころ、見知らぬ男と友だちが入っていった茂みの中で、恐ろしいものを見たと語る母親(「花嫌い」)。真っ黒な小鬼を背負った若い女(「客の背中」)。行方不明事件から生還した娘の家に、ある日やってきた娘とそっくりの少女(「ほんとうの娘」)。湖面に浮かぶまぶたのない男と女(「水面に立つひと」)。命日になると現れる緑色に輝く友人の霊(「緑色の男」)。ホテルの戸棚に潜む白目をむいた小さな女(「戸棚の中」)…。

   作家の手によって息吹を与えられた怪談たちは、淡々とした筆致ながら、まるで一篇の短編小説のような味わいがある。とくに福澤自身の体験を物語った「祀られた車」や、叔父の見た不思議な夢の話「小指をくれ」などは、余分な装飾を削ぎ落とされた文章のひとつひとつが、じわりと読み手に恐怖を感じさせる珠玉の怪談といえるだろう。怪談随筆集といった趣の本書は、新たな怪談文学の萌芽を予感させるものである。(中島正敏) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

いわくつきの家、虫の知らせ、夢と現実の一致―怪異は、日常のすぐそばにある。「孤島の宿」「祀られた車」「ほんとうの娘」「人形のある店」「戸棚のなか」など、選りすぐった実話ならではの恐怖が、読み進めるほどに背筋を凍らせる。ホラー小説の鬼才が、自身の周辺に取材した怪異を綴る、戦慄の怪談随筆集。深夜に、たったひとりでご堪能あれ。

登録情報

  • 文庫: 247ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2005/10)
  • ISBN-10: 434440713X
  • ISBN-13: 978-4344407138
  • 発売日: 2005/10
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 623,432位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
世間話 2003/3/2
形式:単行本
実話系の怪談というのはいろいろありますが,最近は凝ったものが多く,非常に恐ろしげな雰囲気を出しているもの,不条理な話を集めたもの,いろいろあります.それらが版を重ねるごとに前のものより効果を高めるため,次第に「濃く」なってしまい,少なくとわれわれのような一般市民にとっては,現実的でなくなっているようです.この本は良く言えば原点に返って,悪く言うと演出が少なく,もう一度,世間に起こり得る本当の怪談とは,隣の人から聞けるような怪談ってこんなだよね,ということを思い出せてくれます.
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
福澤版新耳袋 2006/2/12
By いせむし トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
福澤版「新耳袋」です。

創作ではなく取材のみの作品で、(最後に)オチのない話が多く、実話かなと思わされます。クオリティーはお勧めです。

取材メモをそのまま、まとめたような素朴な印象があります。テーマごとに章が立てられており、冒頭に恐怖の捉え方、創作と実話の違い等、所感がちりばめられています。それが面白いです。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
必要以上に煽り立てず、たんたんと綴る文章。そこに信憑性を感じることが出来ます。一話一話読み重ねることでじんわりとした怖さを楽しんで下さい。
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