悪徳興信所、競馬予想屋、野球賭博師、ゴーストライター、ヌード撮影の仕掛人など、12種類の「怪しいお仕事」を取材して書いた本。姉妹編とでもいうべき「危ないお仕事」を書いている著者であるが、「怪しい」の方が古い時点の記事をまとめたものであり、パソコン通信など今読むと少し違和感のあるものもある。(この本は、1998年風塵社「怪しい人びと」⇒2001年新潮OH文庫収録⇒2006年新潮文庫化)
著者のユニークな点は、取材に至る過程が書き込まれていたり、話を聞くだけでなく著者自身が体験取材したりするところ。でき不出来はあるが、「へえーっ」と引き込まれる部分もある。ただ、1話当たりのページ数が少ない(12の仕事で260〜270ページ程度)ためか、興味深い部分でもさらっと流してしまう点があり、「なんでもう少し突っ込んで聞かんのじゃ」と思う部分もある。
全体としていえば、それなりに興味深い本なので、読んで損はないと思います。