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怨霊と鎮魂の日本芸能史
 
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怨霊と鎮魂の日本芸能史 [単行本]

井沢 元彦
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

怨霊信仰がいかに日本の芸能を発展させてきたか!
月刊「観世」連載の「『平家物語』幻妖」に「鉢木」「木曽」「俊寛」「頼政」「正尊」の歴史的背景を演能前に語った大槻能楽堂での講演を加え、歴史を動かす日本人の原信仰を著者独自の視点が光る日本芸能史。

内容(「BOOK」データベースより)

怨霊信仰がいかに日本の芸能を発展させてきたか。歴史を動かす日本人の原信仰を語る。

登録情報

  • 単行本: 208ページ
  • 出版社: 檜書店 (2008/11/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4827909784
  • ISBN-13: 978-4827909784
  • 発売日: 2008/11/7
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 694,440位 (本のベストセラーを見る)
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17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
見どころは・・・
そうですねえ、やっぱり表紙カバーでしょう!
2008年11月まで九州国立博物館にて開催された「特別展 国宝天神様 菅原道真の時代と天満宮の至宝」でも展示されていた「北野天神縁起絵巻(承久本)から巻5 雷神に向かう時平」であろう。(私も見ました)
それ以外には・・無いと言っていいでしょう。

氏の著書はこれまでに「逆説の日本史」シリーズはじめ数多く読んできたが、これは全くお勧めできない。わざわざ1,600円出して読むものではありません。
文庫になってマーケットプレイスで1円出品されるまで待つか図書館ででもどうぞ。
「被差別民の民族や芸能」には関心があってその種の書物に多く触れるようにしてきたので、単行本派ということもあり思わず注文してしまったのが運の尽き。

それにしても「怨霊と鎮魂の日本芸能史」とはご大層なタイトルですな。内容はそれにほど遠いです。芸能分野の史料や関係者の聞き取り取材など「研究本」を期待すると全くそういった史料資料は出てきませんので裏切られます。
これだけのテーマを扱い、大層なタイトルの割に何と「参考文献」は一冊もなし!!
「初出一覧」として7件記載があるが5件は能の「講演」と2件が「観世」誌の記事というだけだ。

いつもの井沢氏の書き方の悪い部分のみが前面に出た感じがします。
分かり易い文章というのと読み易い文章、それから平易な文章というのはそれぞれ全然違います。情報量が少なければ読み易いと本気で著者は考えているのでしょうか。

例えば「平家滅亡の要因」を挙げているが、ただでさえ少ない文字数の誌面上で同じ内容を5回も6回も記述している。怨霊信仰に関する記述もこれまでの著書の焼き直しで同じことを繰り返し述べているだけ。自説の披露だけに終わっているのは大変残念です。これまでにも井沢氏の著書は「新聞記事の必用以上の引用」や「繰り返し記述」が目についたが、本書は改行の多さ等も相まり200頁弱ですがこういった点を無くしたら実質4分の1で済むでしょう。
この程度の内容なら素人(歴史学者や研究者/氏のような著述業でない)個人のブログででも勝手に述べていれば良いことであって、この内容で¥1,600で人様に購入して頂くにはあまりにお粗末です。本を書くのに碌に取材もせずに正に軽い「コラム」を書くような感覚で本を出そうと何故考えるのでしょうか、著者も出版社も。
活字離れが進む昨今、日本の出版界はこの先大丈夫でしょうか?

私は同時購入した網野善彦氏の「『日本』とは何か」(1.150円)を同時に読んでいたのでかなり救われました。ですので日本史に関心ある人にはこちらの方を是非読んでいただきたいとお勧めしておきます。同じことでも圧倒的情報量と質と面白さです。
「日本」とは何か 日本の歴史00 (講談社学術文庫)
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形式:単行本
  本書は日本古来の信仰が、いかに日本の芸能の根底にあるかを解説したものである。古来の日本人は様々の天災・人災の原因を、恨みを残して死んだ人の霊のろいにあると見る。しかしこの恐ろしい怨霊も、丁寧に祭り上げれば、逆に人々を守ってくれる善神となると考えるのである。善神となった状態のことを「御霊」(ごりょう)という。怨霊を祭り上げて善神に転化することを「鎮魂」という。実例を挙げよう。
 天照大神との政争に敗れた大国主命(オオクニヌシノミコト)は最大の建物である出雲大社〔現存するものよりもずっと巨大)に祭られた。
 菅原道真は、藤原氏との政争に敗れ大宰府に流され無念の死を遂げた、そのとたん、宮中に落雷し多くの人簿とが不審死を遂げ、また病人も出た。そこで藤原氏を中心に鎮魂の動きが起こった。流罪を取り消し、生前の地位「右大臣」を2階級得心で「太政大臣」とした。また霊を北野天満宮に祭った。
 源氏物語とは、藤原氏が政争で破った賜姓源氏への鎮魂である。物語の上で源氏をライバルである右大臣〔藤原氏がライバル)を圧倒する。
 平家物語とは、壊滅した平家への鎮魂の書である。
 太平記は、足利尊氏に滅ぼされた後醍醐天皇たち南朝への鎮魂の書である。
このように敗者への配慮・おそれを連綿といただき続けた日本人の客観性を再認識した。
 怨霊と鎮魂の観点から、能はなぜ面をつけるのか、歌舞伎役者のくま取り、平家物語はなぜ琵琶法師に語らせたのか、能舞台の背景にどうして松の絵の描かれた板があり、それが鏡板と呼ばれるのかが解き明かされる。
 本書は、雑誌「観世」の連載と、大阪の大槻能楽堂で能が演ぜられる前に著者が解説したものを集めたものである。後者の部分は話が重複しているところが多い。1冊の本にする際に、もう少し編集しても良かったのではないか(そこで星一つ減点)。但し、繰り返し同じ話が出てくるので記憶に止まるというメリットはある。
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