普通の辞書や教科書にはまず出てないようなことばを、これでもかと丹念に実際の用法をたずね、その語義用法を明らかにし、その背後にある文化的社会的要因をえぐりだす・・・なかなかまっとうな文化論である。だれもが関わるテーマでありながら、表立っては論じられないものであるだけに、やりがいも困難もあったとだろう。
一つ一つの項目がエッセイとして独立しており、各論者の関心やスタイルの違いがうかがわれる。果たして本書の明らかにした数々の成果は、日本独自のものなのか、それとも人類普遍のものなのか・・・色々と話は膨らみそうである。