本書の前半では以下のような事柄について述べられています。
・心理学における性格検査の位置づけ。性格検査は臨床心理においてはスクリーニング手法に過ぎず、性格検査の結果だけで診断を行うような専門家はいないこと。性格検査の結果の活用には慎重さと心理学についての専門的な知識が必要になること。
・人事担当者がそのような知識を持っている可能性はほとんど期待できないこと。
・検査結果が検査を作成する会社によって蓄積・利用されている疑い。
要するに就職試験における性格検査は、不適切な場面で使われており、不適切な結果が、不適切に運用されていると述べられていると理解しました。この真偽は読者が各自に判断すべきと思いますが、心理学の理論をかつて聞き齧った経験から、私は信憑性が高いと判断しています。
後半では具体的な性格検査の例を挙げて、個々の場合にどのように回答を作っていくべきか述べられています。
面接で自分に不利な情報をわざわざ自分からしゃべる人はいませんが、いわゆる「性格検査」「適正検査」で思ったままを答える人は多いと思われます。それにより真実どころか偽の人物像を相手に提供する危険が大きく、いかに自分の為にならないか、筆者は繰り返し力説しています。そのために文章が客観性から離れていっている部分もありますが、読者思いのあまりと理解できると思います。
ありのままの自分を見てもらうというのは就職活動における理想の一つだと思いますか、現実にはそれは通用しません。自分が受けている検査が何なのか、すべての就活生は是非知っておくべきだと思いました。