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性愛の日本中世 (ちくま学芸文庫)
 
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性愛の日本中世 (ちくま学芸文庫) [文庫]

田中 貴子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

女性として僧侶の愛を受ける稚児たち、美女とされる京女、出産がもとで死亡し幽霊になる女、男の欲望をむけられて鬼神と化す羅刹女―、それら虚実の群像の背後には、日本人のセックス/ジェンダー意識の古層が隠されている。平家物語や今昔物語、女性文学など、中世説話文学から民俗信仰までをフィールドに、歴史に潜んでいる性愛、権力、神仏信仰などを、縦横無尽に切り捌いた論文集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

田中 貴子
1960年京都府生まれ。奈良女子大学文学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。博士(日本文学)。現在京都精華大学人文学部助教授。専攻は中世国文学、中世宗教文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 264ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2004/11/11)
  • ISBN-10: 4480088849
  • ISBN-13: 978-4480088840
  • 発売日: 2004/11/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By ポチR トップ50レビュアー
形式:文庫
題名が「性愛の日本中世」なので、その内容だけで1冊だと思われているかも知れないが、そうではない。第一章が「中世の性愛と稲荷信仰」。第二章が「歴史の中の「女性神話」の誕生」。第三章が「神仏と女神の世界」。第四章が「中世の女と物語文学」ということで、様々なテーマで様々に語られているのが本書。ただ、根底に流れるのはジェンダー論ではないかという印象を受けた。

興味深かったのは第四章。「14世紀の院政期から南北朝期にかけての大きな社会変動と共に、女性の地位は大きな変化を見せる。婚姻形態の変化、封建的な「家」の成立によって、女性の社会的な立場も影響を受けざるを得なかった」と田中先生は語る。物語文学の中に垣間見えるその変化を、田中先生は丹念に読み解いていく。

題名が邪魔して買いにくいと思われる方もいるかもしれない。実は私もその一人だった。しかし読んでみるとそうではないので、ぜひお勧めしたい1冊。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By recluse VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
同じ著者のセクシィ古文(メディアファクトリーの新書)がユニークな視点で書かれていたので、これも読んでみました。ただトーンはだいぶ異なります。本作品はまさにジェンダー理論をベースにした現代の視角からの古典の再解読です。
正直いって私はこの種のアプローチが嫌いです。時々垣間見られる大冗談に構えた視角(出産と「聖なる女神話」をめぐって)がどうも鼻につくのです。この視角もジェンダー論が批判の対象とするアプローチと同じく、ステレオタイプの域を出ないのです。どちらも作品の芳醇な本質をある角度や現代の分析視角から過度に切り刻んでしまうリスクがあります。
とはいえ、中身はいろいろ興味深い視点が満載です。「平家物語の女たち」、「中世王権と女性文学の盛衰」「渡来する神と土着する神」、「女はなぜ幽霊になるのか」などは一読の価値があります。冒頭の「稚児と僧侶の恋愛」は、仏教の表には出てこないさまざまな側面を克明に古典の作品をたどる形で抉り出しており、論点の更なる整理と昇華が期待されます。
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