サブタイトルに「続・性の法律学」とある通り、「性の法律学」がきっかけとなって出版された本のようだ。法律の分野に的を絞って、性差別と暴力との結びつきを描いている。性的マイノリティーの権利、DV、セクハラ、買売春、ポルノ、性暴力について法律的な解釈と著者の問題提起が示されており、法律初心者にも理解しやすい構成になっている。内容も最近のトピックスが取り上げられていたりしてなかなか興味深い。しかしながら、女性学や性暴力、法律など多少の知識を持ち合わせている人にはいささか物足りない内容かもしれない。全体的な流れを知るための本と言ってもよいだろう。ポルノ関係の章では原則主義的なフェミニズムの視点に立っており、違和を感じる人もいるかもしれない。この本はあくまで性法律に絞った著者の意見である。その事を忘れずに読むとそれはそれとして興味深い。