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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
後ろめたさからの解放,
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レビュー対象商品: 急な青空 (単行本)
駆け出しの医者は,言葉の形ではないにせよ,”どうせ若くて健康なあなたには,私の気持ちなどわからないでしょう”というメッセージをしばしば患者から受け取る.まともな医者というのは,そういう感受性を持っている.著者はその感受性が強すぎて,健康や若さという後ろめたさに耐え切れず,うつ病を患った.しかし,大病を患ったばかりでなく,いまや齢五十を越え,命の終わりを他人事と考えなくなった著者は,もう,その後ろめたさを感じる必要のない安全地帯に逃げ込んだ.本書には,そういった安心感が随所に見て取れる.私も,もう少しの辛抱だ.
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
病いと老いについて,
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レビュー対象商品: 急な青空 (文春文庫) (文庫)
雑誌に3年間連載されたエッセイのまとめです。最初のうちは病気と老いについての記述が多いのですが、病の回復のせいか途中から話題が自然や家族に関するものとなり、そして最後はタイトルのとおり、「 急な青空」が見えるエッセイとなりました。 この著者の最近の本でも精神的な病の癒えていく様子が読み取れますが、この本ではその経過がよくわかります。 執筆時の著者と同じ年齢になろうとする私自身も、著者の他の本と同様、病いと老いについては考えさせられるものがありました。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
人生の関所を越えるとは,
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レビュー対象商品: 急な青空 (単行本)
帯:「阿弥陀堂だより」から八年、心と身体の病いをくぐりぬけた医師だからこそ語れる、いま在ることの愛おしさ。 人生の関所を越えたとき・・・・ 南木さん(1951年生まれ)は、おそらくその仕事柄多くの死に 出合い、自分がパニック障害(うつ病)となり、長いあいだ苦し まれた様である。 何冊かの本にその間の心の葛藤や家族、社会の事が書かれている。 釣り人でもある南木さんは、佐久に赴任当時は自己流の鮎のドブ釣り (毛鉤釣り)で爆釣されて、翌年からドブ釣りは8月1日からしか 出来なくなったそうである。そんな過去を振り返り自分自身を 振り返りながら50歳を越えて将来への明かりを見つけた。 ある一節、心に残ったので書き留めたい。 深く鋭く刻印されなかった記憶は、風化するのも速い。四十歳 を過ぎたころからの体験は殆どすべてそうで、昨年の晩秋、 三年前の初冬のことはまったく思い出せない。降っては湧く 出来事の前でおろおろしているうちに月日は流れ、似たような 体験を繰り返す間に感受性が鈍化してきたのだろう。 だから、深夜に机に向かうと想いは必ず青春時代の、まだ精神の 過敏をもてあましていたころに偏向する。恥ずかしいさ、悔しさ、 惨めさに彩られた日々がくっきりと想い出せれ、どうにも いたためれなくなる。そして、とりあえず死なないで今日まで きた自分をほんの少しだけほめてやりたくなる。 多くの人が同じ感情をいだいていると思う。
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