「障害」=「強み」と、堂々と言えるようになるには、その根拠となる学習レディネス(学習の土台)を鍛えておくことが、とても大切であるということが具体的に書かれています。確かに外部脳(IT機器など)を使用することで、現代社会においては、ディスレクシアの人達は負担が軽減することがあると思います。でも、幼少期や学齢期において、『できないことを少しずつでもできるようになりたい』というのは、本人の切なる願いなのではないでしょうか。治るものではない現実はあっても、専門家の役割と家族の役割がバランス良く、かみ合うことで、子ども達は「社会」、または「生きる」ということに対して、正々堂々と向き合い、チャレンジしていけるのだと実感しました。大切なことなんだけれど、情報過多で、見落としてしまいがちの情報がしっかりと書かれています。そして、大人は、子どもの未来を諦めて、簡単な言葉で片づけてはいけないんですよね。人を理解するためのベースである発達的な視点が社会に定着することを私も信じようと改めて、感じさせて頂きました。心から、著者の品川裕香さんとこの本との出逢いに感謝したいと思います。