扱っている問題はすべて大学入試にでた問題。
英語を少なからず読んできた人には
読み流すくらいの英文に見えないこともない。
しかしいやはやなんと奥が深いのだろう。
一見簡単そうに見える英文も,そこについている設問によってとたん色を変える。
頭が禿げそうになるほど考えないと答えがでない。上級編では質問の意味さえわからなかった。
まあこのさいわからないのは問題にはならないだろう。
この本は思考プロセスを学ぶというところに存在価値があり著者の目的もそこにあるのだろう。
とにかく圧倒されたのは論理を整合していくプロセスがこれ以上ないというくらい緻密なところだ。有意思,無意思...そんな着眼点しらなかったよ。
その思考過程を理解するだけでも目はかすみ肩ががちがちにこってしまった。
しかし非常に有益な考え方を学んでいるという喜びのほうが大きかった。
ここで学べる考え方は英文読解のみならず日常の論理の間違いを見切る力にもなる。
英語学習はただ英語を学ぶだけにとどまらない意味がここにあるのだ,ということを
本当に学べた一冊だった。
それに自分が高校以来誰にきいても答えがでなかった比較についての前提...
こんなとこに答えがあったとはね,泣けました。
ヒトラー型,無色透明型まではわかっていたがマザーテレサ型にであえたのは
この上ない収穫だった。
あいだにはいっている雑談も楽しい。
薬袋先生の謙虚な人柄がかんじられる(というかこの方の場合人生=思考なんだなあとしみじみ感心した)。
しかし,この方が遠く及ばない先生方って....もう想像つかない。
昔の学者は本当に頭がよかったんだなあ。
とりあえず「真実」のほうも読んでみたい。