論理的思考(ロジカルシンキング)、またその実践としての「分析」の方法論を述べている本である。
「思考」するとはどういうことなのか、「論理」とは何なのかということを定義し、「論理的に思考する」ことを説明している。そして、論理的に思考するということの実践を、「分析」という作業を通じて理解しようと試みている。
「思考する」とは、思考対象に関して自分の持っている知識と外の情報とを突合せ、比較し、思考対象に関する何らかの意味合い(メッセージ)を得ようとする行為である。
また、なぜ「論理的」に考えることが必要なのかということにも言及されている。思考という行為は属人的であり、思考者によって左右されるからである。その思考を「客観的」に行なうために「論理的思考」が必要であると筆者はいう。
「論理」とは、規呈命題から主張(結論)を導出する思考の道筋であり、「論理的である」とは形式的に論理的(本書参照)かつ主張の意味内容が現実的に妥当であることを指す。
論理的思考の実践作業である「分析」とは、収集した情報を要素に分けて整理し、分析目的に合致した意味合い(メッセージ)を得ることと定義されている。分析目的に合致した意味合いを得るために必要なプロセスの設計や留意点などが述べられている。
思考・論理・分析に関する定義が整合的に述べられている点と、プロのコンサルタントが「分析」の技術に関して言及している点など、一読の価値は高い本である。