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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
頭の良い人のぼやきと不満。,
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レビュー対象商品: 思考の補助線 (ちくま新書) (新書)
読み始めた時は、茂木さんの初期作品的で、彼における近頃の銭儲け新書戦略とは異なり、路線修正したのかと安堵してみた。しかし、それは本書に収めれれている文章が2005年から2007年にかけての連載をもとにしているからとわかった。 さらにである。一冊の本になってみるとまったくのまとまりが無く散漫なイメージである。 結局のところ茂木さんは、日本の蛸壺的科学研究業界が嫌い(前から書いている)で2年間だけ居たケンブリッジのハイテーブルに憧れているのであろう。確かに現在の知の巨人かもしれないが、不満やボヤキの裏打ちをするための知では寂しい。 本書を読まれる方は今を生きているのである。彼自身はどうしても対立軸を設定したい様に思えてならない、どちらが良くてどちらが劣るのか。 そんな事を考えていたら、本書のタイトルの補助線とは対立をクリアーカットにするための補助線ではないかと思えてならない。 彼の言う多様であることの必要性にはまったくの同感であるが、頭の丈夫でない(養老さん的に)小市民が本書を読むと、茂木さん自身はクローズドコミュニティーを標榜しているのではないかと思ってしまう。すなわち頭の良い人間、芸術に長けている人間、技術に長けている人間だけが住む世界。 多様な思想や文化が多様な歴史を折り合いをつけながら築いているという文脈はどうも彼の住む日本には無いようである。 広告代理店的戦略でメディアの露出度を上げ、本を出版し続ける知の巨人は一体何を日本人に要求しているのだろうか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
思考に補助線を引くためのヒント集,
By carme (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 思考の補助線 (ちくま新書) (新書)
本書は著者が「ちくま」誌に2年間連載した原稿が元となっている。
あとがきで述べられているように、本の全体像と照らして部分部分を書きあげていったのではない。 その時々に著者の中で容易に言葉にならない何かを言語化しようと試みたのが本書だ。 したがって、タイトル通りの「思考の補助線」を念頭に置いて読んでいくと、 「なんだ、これは。関係がないじゃないか。」と困惑される方も多いのではないか。 難解な文体であって、たしかに全体像も捉え難い。しかしグッとこらえて、まずは一読してほしい。 一読して初めて「思考の補助線」とは何なのか、本書で言わんとしていることが何なのかが理解できる。 そうすることで無関係に見えた部分が「思考の補助線」との間で位置づけられ、 「思考の補助線を引く」ための有用なヒントとなるはずだ。 通読したのち、再び目を通すことで本書の真の価値が現れるのだと確信している。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
非常に文体が難しいので好みが分かれると思う。ただ、考えることが好きな人に興奮を与えてくれることは間違いない。,
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レビュー対象商品: 思考の補助線 (ちくま新書) (新書)
昨今の新書本としては、めずらしいほど文体が難しいので、好みがかなり別れる本だと思う。
ただ、じっくり考えたい人には向くと思う。 お気軽な本ではないので、固いのがいやだという人にはあまりお勧めできないが、 内省をすることが好きな人には知的スリルを保証してくれる本。 茂木健一郎氏が筑摩書房のPR誌『ちくま』に2年間連載をしていたものをまとめて、 「思考の補助線」というタイトルでくくってまとめたもの。 「思考の補助線」とは何かを語るという内容ではなく、この本を読むことによって、読者の思考に補助線を引いてくれる内容になっている。限定的なテーマはなく、好きなところから読むことができる。 取り扱っているトピックはかなり学際的に広く、文体・主張も『ひらめき脳』などのように、すぐにわかるタイプのものではなく、読みながらじっくり考えさせられる内容。読者の思考と茂木氏の思考が生み出す新しい思考のための本。 - 生きることは自由だけど自由じゃない。 - 「自由意志」は有限な自由に過ぎない。 じっくり考えることを好む人には意味のある論考。 味わいながら読むタイプの本だと思います。 すばらしい。
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