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思春期ポストモダン―成熟はいかにして可能か (幻冬舎新書)
 
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思春期ポストモダン―成熟はいかにして可能か (幻冬舎新書) [新書]

斎藤 環
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 777 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

メール依存、自傷、解離、ひきこもり…「非社会化=未成熟」で特徴づけられる現代の若者問題。しかし、これらを社会のせい、個人のせいと白黒つけることには何の意味もない。彼らが直面する危機は、個人の未熟さを許容する近代成熟社会と、そこで大人になることを強いられる個人との「関係」がもたらす病理だからだ。「社会参加」を前に立ちすくみ、確信的に絶望する若者たちに、大人はどんな成熟のモデルを示すべきなのか?豊富な臨床経験と深い洞察から問う、若者問題への処方箋。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

斎藤 環
1961年岩手県生まれ。筑波大学医学部研究科博士課程修了。医学博士。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、「ひきこもり」の治療・支援ならびに啓蒙活動。爽風会佐々木病院の診療部長として臨床に携わりながら、精神分析、文学、サブカルチャー、現代美術など、幅広いジャンルで評論活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 234ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2007/11)
  • ISBN-10: 434498059X
  • ISBN-13: 978-4344980594
  • 発売日: 2007/11
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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関係が病む 2008/5/20
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:新書
まず冒頭で指摘したいのは、斉藤環の文章のうまさ。
別にそれは、レトリックなどによるごまかしが本書にはあるということが言いたいわけではなく、読ませるのが上手いと思う。さすが十冊以上の著作を出版しているだけあって、200p以上の少々込み入った内容でもわかりやすく、すらすら読めてしまう。
(※ちなみに星の評価は文章のうまさではなく内容に対するものです。)

本書サブタイトル、「成熟はいかにして可能か」はあとがきで筆者が明らかにしているとおり反語である。本書が扱うのは成熟が不可能になったわれわれの時代(=ポストモダン)という永遠に続く思春期(=成熟前夜)になって顕在化し始めたネット社会、DV、摂食障害、不登校、ひきこもりという現象と、それらともっとも近い距離にある「若者」である。

それら、なかなか答えを見出し得ない難問に対して筆者の引く補助線は「病因論的ドライブ」(ここら辺の命名センスはサブカルに対する知見の広い筆者らしい)。不登校もひきこもりも、本人自体が他の人とは違う性質をもっているということは稀で、普段はいたって普通の人が多いという。筆者によると不登校やひきこもりというのは、そのように当人自身が何か本質的な問題を抱えているというよりも、社会との、あるいは家族との接続に原因がある、間主観的な問題なのである。言うならば、病むのは脳でも精神でもない、人間関係である。
一度発生したそれらの接続ミスは、本人に過度なプレッシャーを与え、ますます追い詰めていくという悪循環を形成する。それが「病因論的ドライブ」なのだ。

本書が述べているとおり、ラカンは「すべての人間は神経症である」といった。
裏を返せば、我々の誰もがその悪循環に陥ってしまう可能性を有しているということなのかもしれない。

『人身御供論』で大塚英志は、通過儀礼なきあとの成熟をマンガと関連付けて論じた。
本書もポストモダン以降の「未成熟という問題」に密接する一冊。
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 馬場伸一 トップ500レビュアー
形式:新書
最初から最後まで「うん、うん!」とうなずきながら読んだ。
「ひきこもり」の診療体験等を通じて語られる「現代若者像」は、クリアーでかつ示唆に富む。

例えば欧米には「ひきこもり」はほとんどないが、その代わり我が国にはほとんどいないヤングホームレスが大量にいる。
家族の主軸が日本が母子関係であるのに対し、欧米では夫婦関係であるため、高校を卒業した子が親の家に居続けることができないのだ。
そうやって家を「ほうり出された」欧米の若者のうち自立する経済力がない者はホームレス化するしかない。
路上を徘徊する彼らが鬱憤晴らしに路上の公共物を破壊する(ヴァンダリズム)ことが多く、都市の荒廃の大きな原因になっている。
・・どっちか良いかなんて、簡単に言える話ではない。

また日本の若者は「世界一、人を殺さない」というのが統計的な真実である。(日本の20代の凶悪犯罪発生率は先進国中飛び抜けて低い。)
そして70年代の「スチューデント・アパシー」以来「若者の無気力」が、この国では延々と(30年以上!)批判され続けてきた、という指摘も興味深い。
俗流若者論というのは、なんであれ若者を批判すればいいいので「若者犯罪の凶悪化」と「若者の無気力化」を同時に批判できるわけだが、この二つは普通に考えると両立しがたい。
いつの時代も「若者の無気力」が問題とされるということ自体、日本の社会構造と関係があるのかもしれない。

若者を通して日本の社会を考えるための、非常に興味深い材料と洞察を提供してくれる本である。
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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By JIBU
形式:新書
いつの時代も「最近の若者は…」という類の話は聞くが、そういったところで語られる若者論は若者を理解不能な「エイリアン」と位置づけ、論者やその賛同者に安堵感を与えるだけのものであると斉藤氏はまず言い切る。ここに、本書の大きなエッセンスが含まれているのではないだろうか。えてして、私達は物事を判断する際に決め付けて動きがちである。そもそも、判断する事自体が決め付けなのであり、そこから免れる事はできないのであるが、ならばこそ相手の考えていること感じていることに近づく、同じ感覚を共有できるように努力する必要があるだろう。この書の中で、ひきこもりや不登校、ニートやフリーター、依存症などの様々に「病気」や「異常」とされている現象を理解するために提示した自分の理論に対しても絶対視せず、状況に応じて書き直されるべきだと述べる斎藤氏の態度にも共感を覚える。「最近の若者は」という年配の方だけでなく、若者と呼ばれる人にも勧めたい。
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最近のカスタマーレビュー
釣りタイトルに唖然!!!
テレビにもコメンテーターとしてたくさん出演している著者。
タイトルから私は、サブカルも語れる知識人なのかと思っていたら大誤算!!!... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: kkk
羊頭狗肉
ポストモダンとは何の関係もない、
引きこもりの本です。
「引きこもり」というタイトルなら
買わなかったのに。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/26 投稿者: 本の虫
未成熟な若者として
ひきこもり、リスカ、拒食過食、ケータイ依存……
これら現代の若者をとりまく問題に関する書籍は多い。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/1 投稿者: ナカムライダー
「ひきこもり」を語らせたら、やっぱり手堅く説得的だと思いました
... 続きを読む
投稿日: 2008/11/30 投稿者: モワノンプリュ
もうちょい突っ込んで。
現代の若者が陥りやすいこころの「闇」や、
「ドツボ」が、いったいどんなものなのかが、
幅広く指摘してあって、面白く読んだ。... 続きを読む
投稿日: 2008/3/20 投稿者: 餅太郎
面白かったが、著者自身も、思春期ポストモダン
精神分析の視点で「ひきこもり」、「ネット社会」、「解離」/「境界性」、「拒食症」、「不登校」について論じていて、たいへん興味深く読みました。... 続きを読む
投稿日: 2008/3/16 投稿者: Penny Lane
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