「子どもの危機をどう見るか」(岩波新書)の続編という位置づけです。子どもの変化、もちろん「激変」をどう見るかということですが、その子どもたちの環境を作ってきた大人の責任を痛感させられる1冊です。
特に、子どもをめぐる大きな事件を紹介していますが、その直後に、大人たちが何をしたのか。自殺した生徒の所属している部が、自殺翌日の通夜の日に、新入生歓迎演奏会を開催。事件があったあの塾では2日後には自習再開、3日後には本格的な講義の再開。あの長崎の学校では、事件翌日に全生徒が登校。大人社会のゆがみを感じざる得ません。
後段の「キャリア教育」等は、ちょっと難しく感じましたが、教師に必要な「市民性」については、共感できました。
子どもを嘆く前に、大人が読んでおきたい1冊です。