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思春期の危機をどう見るか (岩波新書)
 
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思春期の危機をどう見るか (岩波新書) [新書]

尾木 直樹
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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思春期の危機をどう見るか (岩波新書) + 尾木ママの「叱らない」子育て論
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「普通の子」による凶悪事件、ネット犯罪、誘拐、学力格差の拡大、コミュニケーション不全…。情報化の進展など、社会を取り巻く環境が急速に変化するなかで、いま子どもの世界に何が起きているのか。さまざまな事例を丹念に検証し、今日の子育てや教育の問題点を具体的に指摘。現代における「思春期」の意味を改めて問い直す。

内容(「MARC」データベースより)

社会を取り巻く環境が急速に変化するなかで、いま子どもの世界に何が起きているのか。さまざまな事例を丹念に検証し、今日の子育てや教育の問題点を具体的に指摘。現代における「思春期」の意味を改めて問い直す。

登録情報

  • 新書: 233ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2006/3/22)
  • ISBN-10: 4004309980
  • ISBN-13: 978-4004309987
  • 発売日: 2006/3/22
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「子どもの危機をどう見るか」(岩波新書)の続編という位置づけです。子どもの変化、もちろん「激変」をどう見るかということですが、その子どもたちの環境を作ってきた大人の責任を痛感させられる1冊です。

 特に、子どもをめぐる大きな事件を紹介していますが、その直後に、大人たちが何をしたのか。自殺した生徒の所属している部が、自殺翌日の通夜の日に、新入生歓迎演奏会を開催。事件があったあの塾では2日後には自習再開、3日後には本格的な講義の再開。あの長崎の学校では、事件翌日に全生徒が登校。大人社会のゆがみを感じざる得ません。

 後段の「キャリア教育」等は、ちょっと難しく感じましたが、教師に必要な「市民性」については、共感できました。

 子どもを嘆く前に、大人が読んでおきたい1冊です。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 本書を購入した翌日、奈良で、高校生による自宅放火、親兄弟殺害事件が起きた。

 未成年者が加害者、被害者になる事件はここ数年頻発している。こうした事件は、本人自身の資質、家庭環境、社会環境などさまざまな要因が複雑に絡み合った結果として生じるので、その度ごとに種々の対応策が講じられるものの、「心の闇」が支配する領域が年々大きくなってきているのが現状である。

 自分自身を振り返ってみてもわかるのだが、中学から高校に至る時期は、良い意味でも悪い意味でもたいへん不安定である。ただ、自分が不安定でも家庭を含めた社会の変化がそれほど大きくなければ、換言すれば、余裕があるものであるならば、ゆったりとした流れに身を任せ、その中で自分自身を見つめなおすこともできる。

 翻って、速さや正確さがかつてないほどに求められ、中高年の自殺も最高水準に達している現在、残念ながら社会自体が不安定な子供たちを包み込む余裕を持てなくなってしまっている。

 教員出身である著者は、教育行政の改革に活路をみいだす。一方、私たち子を持つ親がすべきこと、それは、きちんとあいさつができる良い子にしつけることではない。一歩立ち止まり、子供に向かって「あなたが大切だ」というメッセージを発しつづけることなのである。
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形式:新書
 本当に、日本の子供達は大丈夫なのだろうか?

 この本は、教育評論家の尾木直樹さんが『子どもの危機をどう見るか』(岩波新書刊。以下、ここでは前著と略)と同じく、子供達の荒廃の原因を長年の教員生活と、その後の教育評論家としての取材経験を踏まえながら論じるものであるが、実際にこれを読んで見ると、子供達の荒廃が、尾木さんが前著を出した2000年よりも更に進んでいることがはっきりと分かる。
 特に、日本では2000年代に、「学力低下」批判などを受けて様々な教育改革が進められたが、結果的に、これらは子供達や現場の教員から精神的なゆとりと、時間的なゆとりの双方を奪ってしまった(しかも、同時に進学塾ブームや私立の中高一貫校ブームが一層過熱したため、家計のゆとりまで無くなってしまった)。それどころか、本来の学習指導要領改定の目的であった「生きる力」の育成が妨げられてしまったことを考えると、2000年代に文部科学省が進めた一連の教育改革は、明らかな失敗だったと言わざるを得ない。
 そのことを、著者の尾木さんははっきりと述べていたが、これらの分析は、どれも前著と同様に、教育現場の実態を上手く掴んでいると言える。

 なお、尾木さんが「尾木ママ」という愛称でメディアから大注目されたのは、この本を出してから数年後のことであったが、この本は前著と同じく、現場の実態に即した、非常に実践的な提言が数多く含まれている。
 だから私は、この本を教育再生のテキストとして、各自治体の教育委員会にどんどん普及させて欲しいと思う。
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