このシリーズもこれで5冊目。今回は正面から社会の批評に取り組んだ記事が多く刺激的な1冊だ。
北田 暁大氏のイントロダクションも私の知識ではなかなかついていけないところが多かったけど、現在の社会批評が置かれた状況がよく分かる。
その他、の執筆陣の中では、比較的馴染みのある橋爪大三郎氏、永井均氏も良かったが、初めて読む東園子氏、瓜生吉則氏のサブカルを扱った批評も非常におもしろかった。
東京の政治学/社会学という橋本健二氏+原武史氏・北田 暁大氏の座談会も興味深い。同じ23区とひとくくりにされる東京もこんなに格差があるなんて。驚きというよりも23区を同列で扱う意味さえも疑わしくなった。
そして何よりも、冒頭の野中広務氏を中心とした討論会が刺激的。政治かとしての野中氏をそれほど支持していたわけではないが、このような政治家がいたことは日本にとって救いだったのだろう。面白い討論会だった。