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思想地図〈vol.3〉特集・アーキテクチャ (NHKブックス別巻)
 
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思想地図〈vol.3〉特集・アーキテクチャ (NHKブックス別巻) (単行本)

東 浩紀 (編集), 北田 暁大 (編集)
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「アーキテクチャ」とは何か?建築から社会設計、コンピュータ・システムまで、私たちの「生」をコントロールする、その多様なあり方に迫る。アーキテクチャの権力にどう対峙するべきか?喫緊の課題に挑む論文・討論を多数収載!イデオロギーが失効した時代の批評の新たなる可能性を切り開く、アクチュアルな知の最前線、ここにあり。


カバーの折り返し

批評の閉鎖を打ち破れ!

「アーキテクチャ」とは何か?
建築から社会設計、コンピュータ・システムまで、私たちの「生」をコントロールする、その多様なあり方に迫る。
アーキテクチャの権力にどう対峙するべきか?
喫緊の課題に挑む論文・討論を多数収載!"
イデオロギーが失効した時代の批評の新たなる可能性を切り開く、アクチュアルな知の最前線、ここにあり!


登録情報

  • 単行本: 291ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2009/05)
  • ISBN-10: 4140093447
  • ISBN-13: 978-4140093443
  • 発売日: 2009/05
  • 商品の寸法: 18 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 3,393位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

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    9位 ─   > 社会・政治 > 社会学 > 社会一般
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5つ星のうち 5.0 統治技術としてのアーキテクチャ, 2009/7/21
 ここで言う「アーキテクチャ」とは「建築」のみを指すのではなく、「社会設計」「コンピュータ・システム」をも含め、「現代社会において人間の生活にいつの間にか入り込んで人々の行動を制御する、工学的で匿名的な権力の総称」として使われている。

 共同討議「アーキテクチャと思考の場所」では、建築家代表として磯崎新氏が参加しており、孫ほど年が離れた論者たちと議論を交わしている。そこで磯崎氏は、90年以降に建築という概念が拡張していくことを指摘し、元世界銀行総裁のポール・ウォルフォウィッツが建築家という肩書で新聞に出たことに触れ、「政治的なあるいは経済的な社会構造全部を含めた構想を組み立てていく人間」を広く建築家と呼ぶようになったとする。

 さらに2ちゃんねるアーキテクトとしての西村博之氏に話題が及ぶ。西村氏は「ネット・コミュニティを作りたいんじゃなくて、ネット上の都市のようなものを作りたい」と述べ、その「匿名性」に注目している。

 共同討議とは別に、若手建築家代表?として、藤村龍至氏による論文「グーグル的建築家像をめざして」が掲載されており、そこで藤村氏は、与条件を深く読み込んだ建築としての複雑さを維持しつつ、スピードと両立するために開発・実践している「超線形設計プロセス論」という方法論を紹介。具体的に言うと、設計履歴を残すことによって、専門家の暗黙知を共有可能な形式知に変え、設計に関わる人々の集合知を形成しようとするプロセス。

 理論社会学専攻の鈴木謙介氏は論文「設計される意欲」で、アーキテクチャとは「人々に不自由感を与えることなく、設計者の思い通りに人々を操作する統治技術」としているのは、映画:マトリックスを思い起こさせる。

 その他にも多数の論文が掲載されており、現代思想に関する知識に乏しい身には理解しづらい専門用語も見受けられるが、同世代の論者たちが現代社会を様々な視点から読み解く内容は非常に刺激になる。
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22 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 すれ違いっぷりが楽しい, 2009/6/8
東浩紀さんと北田暁大さん編集の思想誌第三弾。冒頭のシンポジウムがすばらしい。磯崎新、浅田彰、宮台真司から東さんを挟んで濱野智史、宇野常寛まで。この世代と専門領域のごちゃまぜ感。いきなり「ここでの問題意識の何が新しいのかわからない」という浅田さんが、後半には「新しい問題だ」と立場を変えたり、宮台さんが独特としかいいようのない角度から混ぜ返したりなどなんでもあり。そのなかから参加者の立ち位置や問題意識が明確に色分けられていきます。結論を求めるのではなく、お互いのすれ違いっぷりをまずは認めて議論の土台をつくる。楽しい企画でした。

東×北田の「東京から考える」に天皇制研究の原武史さんが加わった鼎談もいいし、最後の東×宮台の北米講演のレポートもおもしろい。日本文学の作品はそれでも翻訳されているが、批評については「批評空間」以降が皆無だから文脈が伝わっていない、という東さんの指摘が、20年前の柄谷さんの指摘とまったく同じなのに驚きです。普遍語としての英語と日本語の問題を考えると、みんな「日本語が亡びるとき」になってしまうのでしょうか。。。(注:東さんが水村さんと同じというわけではありません。柄谷=水村の「文学の終わり」的態度を批判していますから。しかし東さんが村上春樹やジャパニメーションに見ている日本文化の普遍性というのは、十分に怪しいと思います)

ジョージ・オーウェル「一九八四」の監視する権力者と、現代的な中心のない権力の違いが焦点になっているあたり、村上春樹「1Q84」と無関係でもありません(ビッグブラザーとリトルピープル)。これもまた同時代的なすれ違いか。とにかく「買い」。
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7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 アーキテクチャが注目に値することをしっかりと表して欲しかったなぁ, 2009/7/3
シンポジウムとは概ね何か結論が出てみんなでハッピーエンドという訳にはいかず、打ち上げ花火みたいなものでパッと開いて後には何も残らない…というのが常でありそういうものですが、今回収められたシンポジウムは、そもそも参加者の思考がバラバラの中その手探りの歩み寄り(だが決して、誰一人として寄ることはできなかった模様)を見せられただけで終わったような感じでした。とは言っても、その「歩み寄り」はやはりベテラン勢、芸になっています。読んで損をするということは無いでしょう。それぞれの立ち位置ははっきりと出ており、そう言う意味では非常によいシンポジウムなのかも知れません。。

今回、いまやいたるところで名前を見る感がありますが、作家の円城塔さんが小説を書いているということで興味を持ち、買いました。本書自体のアーキテクチャとして、今回の巻は一番うまく出来上がっていたのではないかと思います。もう少し個人の論考をきちんと多く入れて欲しかったというのはありますが。
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