家族は崩壊したのか? 「労働」と「創造」の新しい関係とは? 世代間対立をどう捉えるか? 「ジェネレーション」をキーワードに現代の諸問題に鋭く切り込みます。上野千鶴子さんによる『おひとりさまの老後』批判への反論、信田さよ子さん、本田由紀さんの書き下ろし論文など、注目の論者の力作が目白押し。第2特集では「胎動するインフラ・コミュニケーション」と題し、情報社会の新パラダイムを提唱する論文・座談会を収載しました。濱野智史さんの力作論文「ニコ二コ動画の生成力」にも注目。巻末には、論文公募より登場した若き批評家のデビュー作を掲載。著者の入江哲朗さんは1988年生まれの20歳、現在、東京大学教養学部に在学中の二年生です。編集委員の東浩紀さんが『批評空間』でデビューしたのは、東大在学中の22歳のとき。ここに『思想地図』も、新たな才能を送り出します。新進気鋭の若手から第一線で活躍する論客まで、さらに充実した内容でお届けする第2弾!
● 目次
特集・ジェネレーション
I 家族の現在
毀れた循環 本田由紀
それでも、家族は続く 信田さよ子
II 労働と創造の新しい関係
ゲームプレイ・ワーキング 鈴木健
対抗的創造主義を生きよ! 橋本努
民主主義のための福祉 田村哲樹
私小説的労働と組合 大澤信亮
III 世代論をどう捉えるか
世代間対立という罠 上野千鶴子インタビュー(聞き手・北田暁大)
<ジェネレーション>を思想化する 天田城介
「総中流の思想」とは何だったのか 森直人
特集・胎動するインフラ・コミュニケーション
[座談会]ソシオフィジクスは可能か 東浩紀+北田暁大+西田亮介+濱野智史
ニコ二コ動画の生成力 濱野智史
<社会>における創造を考える 西田亮介
[座談会]再帰的公共性と動物的公共性 東浩紀+大屋雄裕+笠井 潔+北田暁大
[特別掲載]「市民性」と批評のゆくえ 入江哲朗
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最も参考になったカスタマーレビュー
13 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
上野千鶴子のインタビューは、なかなかよい,
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レビュー対象商品: 思想地図〈vol.2〉特集・ジェネレーション (NHKブックス別巻) (単行本)
すでにvol.3が出ているが、やっと読み終えた第2巻。今回の特集は、ジェネレーション。世代間格差が世の中話題になっているが、なかなかまとまった特集になっている。面白かったのは、上野千鶴子氏のインタビュー。東氏の批判に応答するという形のものだけど、彼女の切り返す刀がとても鋭い。 鈴木健氏の「ゲームプレイ・ワーキング」という論考もコンピュータテクノロジーと労働観との関係について、考えさせられる内容だった。 その他にも、「胎動するインフラ・コミュニケーション」という情報社会に関する特集もある。こちらの特集の方が自分的には面白かった。 「ソシオフィジクスは可能か」、「再帰的公共性と動物的公共性」という二本の座談会が中心だけれど、どちらも、かなり過激。
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ジェネレーションを語ることについて,
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レビュー対象商品: 思想地図〈vol.2〉特集・ジェネレーション (NHKブックス別巻) (単行本)
さて、第2巻目は「ジェネレーション」特集である。と、言いつつも、私はジェネレーションによりその特徴を取り上げ比較批評することに前々から違和感を感じてきた。「団塊」だの「ロスジェネ」だの世代を語ることは「大きな物語」につながり、大きな物語が消失した現代で、なぜその分析が必要なのだろう? 鈴木健や入江哲郎のものが「ジェネレーション」という主題からかなり離れているが故に、かえって私にとっては一番面白かった。 # 各論文はそれぞれ興味深い点が多いことは事実だが。念のため。 # 上野千鶴子のインタービューも面白かった。相変わらずだな、この人は 次は3巻目に突入である。楽しみ楽しみ。 それと、やっぱり、フーコーの勉強は大事だね。やたら引用されている。
1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
必ずしも想像されがちな意味での世代論ではないが,
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レビュー対象商品: 思想地図〈vol.2〉特集・ジェネレーション (NHKブックス別巻) (単行本)
内容については多彩なのでとても限られた字数で包括的な感想を書く事など出来ない。ジェネレーションというテーマを厳密な意味で共有しているかすら怪しく家族、労働、民主主義、監視社会、ニコニコ動画、地域共同体、公共性といった個別で多彩なテーマが扱われていると考えた方が適切に思われる。勿論「世代間対立という罠」「ジェネレーションを思想化する」等真っ向からジェネレーションをテーマとした論考も存在する。勿論この多様性には理屈もあり、前書きによれば本書のジェネレーションは狭義の世代に留まらず、世代、出産、生殖、形成、発生、生成といった広義の意味を包括しているのだ。
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