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思想の中の数学的構造 (ちくま学芸文庫)
 
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思想の中の数学的構造 (ちくま学芸文庫) [文庫]

山下 正男
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

レヴィ=ストロースが“発見”した親族の基本構造は、まさに現代数学の「群論」そのものであった。それは20世紀の構造主義が、ヨーロッパの正統の流れを、すなわち古代ギリシアにおける思弁と数学の幸福な結合を、現代に“再発見”したことを意味した。そこから見えてくるものは何か。プラトンのイデア数、ライプニッツの予定調和説、カントの認識論、ヘーゲルの解析学/歴史観、ニーチェやオルテガの遠近法主義、フッサールの現象学、さらに、中国周代の易に見る二進法、孟子における階級と関数概念など、精緻な数学的アプローチと該博な知見から生みだされた、ユニークな比較思想史的論考。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山下 正男
1931年、京都市生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。同大学人文科学研究所教授を経て名誉教授。専攻課題は論理と数理の比較思想史的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 386ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2006/11)
  • ISBN-10: 4480090185
  • ISBN-13: 978-4480090188
  • 発売日: 2006/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫|Amazonが確認した購入
山下氏の『論理学史』は論理学入門書として画期的だったが、その中で参考文献として巻末に挙げられていたのがこの同著者による『思想の中の数学的構造』だった。
長らく入手困難だったのが文庫として入手可能になったことは喜ばしい。
論理学の初心者には『論理学史』を無条件に薦めるが、『プルードン研究』(1974、岩波書店)の執筆者の一人だった山下氏は、『〜の数学的構造』のなかでも比例的思考を批判した一人としてプルードンを挙げているのが興味深い。
シュンペーターの評価(『経済分析の歴史』3)の評価とは違って、充分近代的だと山下氏は述べている。

ライプニッツと華厳経が相似だと言う説は『東洋の合理思想』(講談社現代新書)等にもあった説だが、こちらの方が図が多くわかりやすいかもしれない
レヴィ=ストロースの構造主義などもこれほどコンパクトに数学的に説明した本は他にないだろう。

全体に抽象度が高いが、歴史的変遷をたどっているのでわかりやすい。
ゲーデル以前を扱うがその論理学自体の歴史性を問う姿勢は十分ゲーデル以降の研究態度だ。

副読本とは言えないくらい高度の充実度を持った本書ではあるが、『論理学史』との併読をお勧めする。
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By dvrm トップ100レビュアー
形式:文庫
 古代から近代、ギリシアから中国、ヨーロッパと広く思想を取り上げて、その思想の筋に数学的構造を読み取って解説を加えるという著書。偶然リストを見ていて見つけた著作だが、読んでみると面白い。

 構成は全体を三部に分けて、「構造の学とその応用」「数学と思想の構造的共時性」「数学的構造と社会イメージ」とそれぞれ題し、思想構造を数学のアイディアで読み解く論述が続く。 

 読んでいくとまず思想の筋合いについての説明もいいが、そんな思想が数学的な道具立てで問題が図示されて構造があらわになっていく様子が、なぞっていくと愉しい。どちらかというと思想をダシにして数学的思考法をデモンストレーションしている感が強くて、思想関連の著書をいくらか読んでいる自分としてはかえって新鮮でいい。群というアイディアや、集合論から数学基礎論への研究の進み方についての言及は、興味を沸き立たせてくれた。この辺を持って知ってみたいと思った。

 一方でライプニッツの思想についての解説が多いのは、ブルバキの構造主義数学の影響もあるのだろうか。かれらの「数学史」が少し読みやすくなったかもしれない。数学についても思想についてもさらに興味がわいてくるかもしれない一冊。
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