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思想としての全共闘世代 (ちくま新書)
 
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思想としての全共闘世代 (ちくま新書) [新書]

小阪 修平
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 735 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

団塊(全共闘)世代と言われる人たちがまもなく定年を迎える。社会変革を夢見て活動し、その後、高度成長期を走り抜け、戦後の一時代を切り拓いた全共闘世代とは、何者だったのか。そして全共闘運動とはいったい何だったのか?個人的経験から語りはじめ、この世代の意味を思想としてとらえなおす、同世代から団塊ジュニアまで必読の論考。

内容(「MARC」データベースより)

社会変革を夢見て活動し、その後、高度成長期を走り抜け、戦後の一時代を切り拓いた全共闘世代とは、何者だったのか? そして、全共闘運動とは? 個人的経験から語り始め、この世代の意味を思想としてとらえなおす。

登録情報

  • 新書: 219ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2006/08)
  • ISBN-10: 4480063153
  • ISBN-13: 978-4480063151
  • 発売日: 2006/08
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モワノンプリュ VINE™ メンバー
形式:新書
 今年の夏、還暦で亡くなった著者の、これは遺作にあたる。
 率直に言えば、私は小阪修平という人に、それほどの思い入れがあるわけではない。と言うよりむしろ、どこかで軽く見ていたところがある。
 思想関係の早分かり本を数冊読んで、込み入った話をスッキリした図式にまとめる才は感じた。でも、その図式に動かされるようなことはなかった。小さな文章にもいくつか目を通したが、語り口は「飄々とした」雰囲気を醸し出しつつ結局は観念臭が強く、力んだ議論は肌に合わなかった。69年5月に東大駒場で行われた三島由紀夫との討論会の記憶を特権化する傾向があるのにも、少々辟易した。
 ただ、実は一度だけこの人が話すのをじかに聞いたことがあって、風貌は本書の著者近影そっくりで(当り前か?)、語り口はやっぱり「問題」を「もんだい」と平仮名に開くような奇妙な平易さを漂わせていて、ああ、こういう人なんだと無意味な納得をした。そういう縁とも言えない縁があって、今年の夏に亡くなったと聞いたものだから、この本を手に取った。
 で、私は小阪修平の著作を少ししか読んでいないけれど、もしかするとこの本は彼の一番の作品ではないかと思う。自分の体験に即して語られる6章までは、読んでいて心に響いてくるものがあった。ただ、80年代以降を論じだすと、著者は「わからない、わからない」と繰り返し呟き、実際話は身に沁みない、観念で切るような方向に行ってしまっている…と、私は思う。でも、小阪修平という人が、一番素直に表れている本であることは、きっと間違いない。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 「思想としての全共闘世代」というタイトルではあるが、もちろん具体的にそのような思想がある訳ではなく、著者の大学入学から現在に至る個人史と時代をオーバーラップさせながら、“全共闘の意味”についてまさに“個人的な視点から”語っている本である。そして、そのようなアプローチこそが“全共闘的”なのだ、ということも読んでみるとわかる。

 読み始めは、なんか自己弁護的だな、見方が手ぬるいなといった感想も持ったのだが、読み進めていくと、“全共闘運動”に対する誤解が僕の側にあったのかもしれないと思った。著者も書いてるように“三派全学連と全共闘”が僕の中ではごっちゃになっている部分があったし、内ゲバや連赤のリンチ、あさま山荘、よど号、三菱重工爆破といった先鋭化し大衆運動からかけ離れてしまってからの“過激派”のイメージがやはり圧倒的なのである。何よりも、全共闘経験の「つかまれてしまった」という感覚は、著者の語りによって、はじめて理解出来たものだ。これまでにこんな、まるで“波に飲まれてしまいました”といったような受動的で一見、無責任にも感じる全共闘語りは聞いたことがなかったのだけど、たぶん、それは率直な実感なのだろうと思うし、その分信じることが出来る。そして、「全共闘の意味とは、ストレートに伝達され言表されたものではなく、いったん水面下にもぐり、ふたたび出てきた影響や生き方にあるのだと思う」という考え方も。

 “全共闘”については、団塊世代がノスタルジックに語ったり、知らない世代がオタク的に、トリビアルに語ったりすることには、どうしても違和感、拒絶感を持ってしまうのだけど、本書には、“全共闘という方法論の可能性”を感じることが出来たし、最終章でバタバタッと具体的な方向性が記されていたと思うので、その敷衍を期待したい。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Moral Minority VINE™ メンバー
形式:新書
本書の表紙や此処の「BOOK」データベースにある解説の通り、本書は著者の個人的な経験、半生を振り返りながら全共闘世代やそれに関連した出来事を論ずる、というものである。私は愚かにもここを知らずに読み始めたので、その私的な話の多さに驚いた。何歳で本を出したとか、自分は優等生で東大に入って云々という伝記ものにありがちな自慢めいたもの(これは読者が勝手にそう感じる場合も多いだろうが)も多く、鼻につく人には鼻につくだろうと思われる。正直言って全共闘世代を論ずるうえでそこまで個人的な報告が必要とも思えなかった。

著者の分析はまぁまぁ程度に面白いものではあるがそこまで深く踏み込んでるとは思わないし、なにか物凄く衝撃的という事もなかった。ただ全共闘世代や60年代70年代の事に興味のある人は読んでおいて損はないだろう。全く知らない人には間違いなく勉強になるし、そうでない人にも復習になるなど、得るものはあると思われる。

ただ先ほども言ったように、それぞれの言及が浅いという印象は否めない。そもそも頁数自体が薄いのだし当然と言えば当然かもしれないが。例えば目次の小見出しの「中島みゆきから山口百恵まで」などを見て中島みゆきさんのファンの私はどんな事が書かれてるのかとワクワクしたのだが、実際に書いてあるのはたった一頁にも満たない量で「中島みゆきは暗いとよく言われるがそんな事はない」「なんであんな明るい声で回る回るよと歌えるのかと思った」とかその程度の事が書かれているだけだった。もう少し評論家的知識人的に小難しく歌詞を時代と絡めて考察したりするのかと期待したりもしたが、これ以上踏み込んだ話はゼロに等しい。そんな調子の個人的な浅い思い出話も沢山ある本である。つまるところ予想以上に自伝的という事だ。

最後に言っておくと、この私のレビューから感じると危惧されるほどに本書は駄本ではないと思う。ただ一読すればそれで終わり、という程度の凡書ではあるかもしれない。・・・(追記)後で知った事だがこれは著者の遺著だとの事。それを考慮するとこの自伝っぽさにも納得はいくし、優しい目で見るべき特徴なのかもしれない。
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