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例えば、松田聖子が売れ続ける理由は「一貫性」とありますが、そこらにいる女性に同じ歌詞を提供したからと言って、売れるわけではありません。
ipodは奇抜さで受けたとありますが、当時はMP3プレーヤーで大容量のデータを保存できるものがなかったことがヒットの大きな要因だと思います。それが証拠に、今やソニーにシェアを逆転されています。
ジャパネットタカダも、高田社長以外のプレゼンテーターだと、同じシナリオでも売れ行きに差があります。
このように、ヒット商品には心理をつくノウハウ以前に、確固たる商品力があるのです。
フォレスト出版の本は、中小企業向けであるため、読者は大企業の商品力に勝てるノウハウを知りたいと思っているはずです。(私のことですが)
人が行動するパターンについては、告知の順序やコピーライティングなど参考になる部分もたくさんあります。
それよりは、地方の書店から火がついた「白い犬とワルツを」や浅見帆帆子さんのエッセイがヒットした理由を事例にしていただいた方がより参考にできたと思います。
プレゼントレポートの内容は、本来、本書に盛り込むべきだったと思います。
まだ購入をしていない人は、204pから207pを立ち読みして、価値があると判断したら、是非購入をおすすめします。
しかし2時間ドラマの構成テクニックなど、シナリオライティングについての解説はさすがに興味深い。
だから、マーケティング本をある程度読み込んでおり、変わった情報に触れてマーケティング脳を活性化させたいという読者には役立つ可能性もある。(その場合、情報量が少ないためコストパフォーマンスはやや低めか。)
単なる娯楽本として読むならば、オススメだ。
著者がコンサルタント(マーケターか)としてキャリアを積み、具体的事例を俎上に乗せて論じられるようになったとき、「シナリオ技術」は「マーケティング理論」に化けるだろう。今後それを期待したい。
余談。タイトル負けしているという意味では、著者自身がこの本のなかで説く「振り幅のテクニック」に逆襲された感がある。
しかし、切り口を変えるうまさは光っています。
自らの体験談を交えることにより、新たなノウハウのように見せる
手口こそが、マインドコントロールマーケティングの真髄なのでは
ないでしょうか。
個人的には、美味しんぼがなぜ爆発的ヒットにつながったのかを
解明していた箇所が、最も興味深い内容でした。
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