「早く、裸になって温めるのだ」
生死の境をさまよう男たちを布団に寝かせ、村の男たちは裸になって抱きかかえ、代わるが代わる温めた。見ず知らずの外国人であろうと、彼らには、何のためらいもなかった。そのかいあって、救助した69人全員が命を取り留めた。これは離島大島という小さな村のできごとである。日本とトルコの間にある、温かい交流のドラマだ。
本書は、「まえがき」から全編、感動あふれる記事でいっぱいである。子供用にわかりやすく書かれているが、後期高齢者の小生でも、こんなフレッシュな感動にしたれるのは嬉しい限りだ。
人間は、なぜ他人の行動に打たれ涙を流すのか。読み続けるうちに、人間の感動あふれる行為の心の底に何があったのかが理解でき、心の糧とすることができる。
「刎頸の友」の真の意味や「徒然草」も現代語訳され、しんみりと我が身を振り返ることができる。
早速、アマゾンをとおりて数冊孫達に送ってやった。このようなタネを子孫に伝えていくこと、天から授かった子供や孫たちに伝えていくことは、大人の義務であろう。著者、発行者に感謝したい。