最近、薬局などで何気なく置かれている
「あなたの頭痛は、どのタイプ?」
などと書かれた小冊子。
頭痛持ちの人ならば、一度はお手に取られた方も多いのでは?
本書でも、フローチャートを使って、「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「群発頭痛」、「薬物乱用頭痛」の4つのどれにあてはまるかを分析していきます。
そこで、特に注意が必要なのが、慢性頭痛の患者さんが、市販の鎮痛薬を長期的に飲み続け、表面的な痛みをごまかし続けることによって、「新型頭痛(脳過敏症候群)」という新しい病気を派生させてしまう可能性があることが、最近の研究でわかってきたことだそうです。
「新型頭痛(脳過敏症候群)」とは、脳が異常に興奮しやすくなってきているために起こる症状です。脳の過剰な興奮により、耳鳴り・めまい・不眠・不安などの不快症状を引き起こす、大変恐ろしい病気です。しっかり治すには、一刻も早く頭痛外来へ行くのが一番だそうです。しかし残念ながら、頭痛専門の医療機関以外の医療機関では、まだまだ、なおざりな診断で終わらせてしまう診療所も多く、ドクターショッピングを繰り返す患者さんも大変多いのが、現実だそうです。
本書では、頭痛に詳しい病院リスト(全国版90施設)が紹介されていますので、前向きに治療をと、考えている患者さんにとっては、大変役立つ病院リストかと思います。さらに、芸能人や一般の患者さんの頭痛に関する体験手記も盛り込まれており、こちらもまた、頭痛に悩まされている患者さんにとっては、大変参考になるものだと思われます。
また、頭痛には、上記に掲載したものだけではなく、ときに「脳梗塞」、「脳出血」、「脳腫瘍」、「くも膜下出血」などの、命にかかわるものもあるため、頭痛外来できちんと検査をしておくことが大切であると、本書では、警鐘を鳴らしています。
P.S.ちなみに「薬物乱用頭痛」や「新型頭痛(脳過敏症候群)」の治療に使われるお薬1錠あたりの薬価が、まだまだ高いことや、副作用の出るお薬も、中には含まれており(私が、そうです!)、まだまだ課題も山積しているのではないでしょうか?
今後の医療に期待です。