「怖い絵」というコンセプトのもと、名画の数々が紹介されているのですが、
怖いとか、ぞっとするという気持ちよりも、西洋美術に対する知識が深まる1冊だと
思います。確かに、「我が子を喰らうサトゥルヌス」のように、強烈なインパクトで
しばらく頭から離れなくなる絵も何点かありますが、どちらかというと、謎解きの要素を
含む絵画の、知っている人にだけ分かる暗号を分析・解説している、という感じでしょうか。
個人的にはとても興味深い本だと思いましたが、敢えて評価は4です。
何故なら他のレビュアーの方も書いているように、絵の載せ方が下手です。
全く考えてないのでは?と言いたくなるほど。
(出版社の意図なのか、作者がそれをOKしたのか)
2ページに渡って載せている絵などは、中心の完全な箇所が見えない。
解説されてても、見えないよ......という絵も何点かあります。
それなら1ページに大きくどーんと載せた方がマシかと。
「怖い絵2」も買おうか検討中ですが、この点が改善されてないと、
ちょっと二の足を踏みたくなりますね。
それを相殺するだけの価値はあるとは思いますが。
絵を大事にして見たい人だと、ちょっとおすすめできないと思います。