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怒る技術
 
 

怒る技術 [単行本]

中島 義道
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

現代日本には、怒らない、あるいは怒ろうとしてもうまく怒れない人がうじゃうじゃ生息している。そうかと思うと、突如としてキレる青少年も、蔓延している。著者によると、これは車の両輪のような深い関係にあって、「怒る技術」を学ぶ機会がなく、むしろ怒ってはならないことばかり教えられてきたがゆえに発生している、現代日本人特有の症状である。

著者もまた怒れない青年だったが、ウィーン留学時の体験が大きな転機になった。ヨーロッパ社会では、怒りを表出しなければ、まともに生きていけなかったからである。帰国後も騒音の音源に対する抗議を通じて、著者の怒る技術はますます磨きをかけられ、ついには、場面に応じて怒りの表出のしかたを自由自在に操作すること、つまり「怒りを演技する」ことが可能になった。これは相手に怒り伝達し、具体的な効果を得るために最も有効な技法であり、本書では、そのテクニックを著者の体験に即して読者に指南する。

内容(「BOOK」データベースより)

たとえ間違っていようと、あなたは怒るべきである。20年にわたる壮絶な対人闘争から掴んだ「怒りの哲学」。

登録情報

  • 単行本: 206ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2003/2/17)
  • ISBN-10: 4569625819
  • ISBN-13: 978-4569625812
  • 発売日: 2003/2/17
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 583,904位 (本のベストセラーを見る)
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61 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 現代世界を生きるための必読書, 2003/3/13
レビュー対象商品: 怒る技術 (単行本)
帯の「たとえ間違っていようと、あなたは怒るべきである。」という激しいキャッチコピーから暴力を勧める危ない本であるかと思うかもしれないがそうではない。恐らくこれは、著者が短絡的にしかものを見ない読者を一時選考としてふるいに落とすために設けたものであろう。

実際のこの本は、現代の世界に満ち溢れる、DV、鬱、いつも笑顔の日本人、さらには、イラク情勢、北朝鮮情勢など、人間の怒りという問題が根本に関わっている問題を解決するうえで非常に重要なものとなる内容を含んでいる。

というのも、著者が訴える「理想の怒り」とは、「はじめに」(4項)にも示されているように、キレの良い、瞬発性の、言語中心の非暴力的なものである。そして、怒りの蓄積による爆発的怒り、もしくは、非人間!的状態への墜落などを中心に説くことにより、怒りとのうまい付き合い方を提唱している。

上に挙げたような現状を打破するためには、この本でも提唱されているように、自己規範をきっちり持ち、それに反するものには、怒りを素直に表出できる人物が必要とされる。つまり、上の帯の文には「たとえ周囲が悪を容認しても、自己は、正義を貫け!」といったような意味合いが暗に含まれているということである。

真摯に、人間味を追及する人はぜひ読むべき書物である。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 怒り方, 2008/4/17
レビュー対象商品: 怒る技術 (角川文庫) (文庫)
喜怒哀楽は人間が生きる上で必要不可欠なものである。

しかし、日本人には怒れない人が多いのも事実かもしれない。それは怒る訓練がなされていないからであり,怒るという事はどういう事か。そして,怒る事によって得られるものが著者の経験から綴られている。

私の周りにも怒れなくてストレスをため,倒れた人もおり,また慣れない怒りを感じ,その感情表現ができない人もいる。たしかに怒るという行為は避難されがちであるが,怒るという事はとてもエネルギーを必要とし,豊かな人生を送る上で必要不可欠なものであることを感じた。であるからこそ,怒るという事に対して多くの事を考えさせられる本であると思う。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 鵜呑みは禁物, 2011/1/31
By 
およよ (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 怒る技術 (角川文庫) (文庫)
現在の日本では「怒ること」が希になってきており,そのために怒り方も怒られ方もみんな下手になってきている。みんなが大人気(おとなげ)ありすぎるせいで社会が悪くなっている面もある。携帯電話の電子音や若者の空騒ぎなど,誰かが騒がしい人間を注意すれば解決する問題も多いはずだ。

筆者も述べている通り,「怒り」という感情も基本的には「自分の気持ちをわかって欲しい」というコミュニケーションの欲求である。強い感情であるだけに,上手に扱わなくてはならないが,うまく扱えれば人と分かり合える可能性も増してくるかも知れない。

あまりにも怒らないでいると自分が何を感じているかもわからなくなってしまう。前半に記されているように,怒る力を失って生きる力も失いつつある人は,是が非でも怒る力を取り戻す必要があるだろう。

このような一般論としての正しさは認めつつも,この著書の鵜呑みは禁物だと思う。著者が奥様を罵倒した話が出てくるが,あまり大きな問題にならずに済んだのはたまたま著者の奥様が良くできた人だったからである。多くの場合,奥様から離婚を迫られるなどして,より多くの不幸を招くことになるだろう。

また,この本がわかりにくい原因の一つは,後半で出てくる「上手な怒り方」のサンプルが,怒っていると言うよりも,「冷静に自分の言い分を伝える」サンプルになってしまっているせいだろう。感情をむき出しにして怒る事と,手紙を書くなどして冷静に自分の言い分を伝える事は私には全く別の事のように思える。

怒らないで何事も無難に済ますという態度も,やがては無気力と自己の無価値感につながってゆく。しかし,かといってみんなが怒り合っている社会というのもやりきれないし,深刻な対立につながりかねない。「怒る」という切り札を胸の内に準備しつつ,幅広くコミュニケーションのレパートリーを試してゆく,というあたりが現実的な線だろうか…。
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