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怒りのブレイクスルー 「青色発光ダイオード」を開発して見えてきたこと (集英社文庫)
 
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怒りのブレイクスルー 「青色発光ダイオード」を開発して見えてきたこと (集英社文庫) [文庫]

中村 修二
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

200億円勝訴。闘う科学者が真情を綴る。開発者の利権を問うた200億円裁判を勝訴した、青色発光ダイオードの発明者・中村修二氏。少年時代から今日までを辿りながら、日本の企業や社会が抱える問題を提起し、裁判に至った経緯を明かす。

内容(「BOOK」データベースより)

四国の小さな蛍光体の製造会社に就職し、単身挑んだのが、夢の技術といわれる高輝度青色LEDの開発と製品化だった。社内の強い反発と度重なる失敗の中、ついに開発が実現したLEDの光こそ、21世紀を目前にした世界が注目する科学の成果だった。世界で認められながら社内では認められない現実に失望し、さらなる研究のために渡米する。文庫化にあたり、注目の200億円裁判の真相を付記。

登録情報

  • 文庫: 288ページ
  • 出版社: 集英社 (2004/5/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087477045
  • ISBN-13: 978-4087477047
  • 発売日: 2004/5/20
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 
 「天才とは1%の才能と99%の努力だ」というエジソンの言葉を地で行く中村氏の青色LED開発ストーリー。
 世界中の研究者が成し得なかった青色LEDの開発をなぜ彼がすることができたか?そもそもなぜ、氏は青色LEDの開発に着手することになったのか?その過程には興奮させられるものがある。
 
 氏は優秀な科学者であると同時に優秀なエンジニアである。本来は理論物理学者になりたかったと氏は言うが、エンジニアであったからこそ、幾多のブレイクスルーを生み出すことができたのだ。科学者としてのアイディアとそれをすぐに実行に移すことができるエンジニアとしてのスキル。これらが1人の人間に内在していたことが、20世紀には実現不可能と言われた青色LEDを実現させた。逆に言えば、現在の大学や企業はこの2つが離れすぎているということでもある。もちろん、全ての作業を一人でやるのだから並大抵の困難さではなく、大変な努力の賜物である。
 
 それを可能にしたのは、氏の才能とも言うべき「怒り(キレる)」であろう。途中から氏は全ての会社命令を完全に無視する。ここからが素晴らしい。感動する。本書は決して企業から推薦されることは無いだろう。しかし、数多くの示唆に富んでいる。
 
 その上、文章がとても読み易く、物語として大変面白く読むことができる。学生もサラリーマンも研究者も全ての人が読むべきだ。損は無い。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
筆者は青色発行ダイオードの開発で世界的な評価を得た研究者である。筆者が勤務していた日亜科学との間で青色発光ダイオードの特許権に関する訴訟が繰り広げられた。そこでは企業と研究者の利益配分が問題になった(本書刊行後の訴訟結果:ノーベル賞級の発明をした中村に支払われたのは8億円。)。

この本は筆者がなぜ日亜科学を訴えたのか、そしてその本意はどこにあるのかを中心テーマとしている。そのため、青色発光ダイオード開発の経緯や筆者と日亜科学との関係、カリフォルニア大学教授になった流れを通じ、日本人研究者としての苦悩を描いた作品といえる。そこには研究者として開発に没頭する筆者の姿が克明に表現されていた。

訴訟で中村は学問の自由を主張したかった。日亜科学が彼の研究を阻害し始めたからである。日亜科学はダイオード開発にストップをかけた。しかし、中村が無視したことで得られた成果が青色発光ダイオードであった。よって、自らに特許権を与え、相当の対価を勝ち取りたかったようだ。そのことが現在、そして未来の日本人研究者や理科系を志す子どもたちに希望を与え、日本再生の原動力になるはずだった。

本書の中で、筆者は日本を批判的に捕らえて記述する。例えば、教育制度に関して大学入試全廃という厳しい記述を残す。そこには、彼の研究時間を奪った、教育制度に対する怒りが表現されている。ただし、いかなる困難にも自信をもって対処する筆者の姿が全体を覆っている。

本書は青色発光ダイオードが関係する書物なので一瞬、難しい本なのかと思うかもしれない。しかし、理科系を全く知らない私でも、わかりやすく読める作品だった。筆者の前向きで少し強引な姿勢が開発結果を生み出した状況はよく伝わってくる。研究が忙しいのにもかかわらず、家族と一緒に夕食をとる習慣は守る姿勢は印象に残った。

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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By SAH
形式:文庫
徳島の民間企業の研究者で、
青色発光ダイオードを発明して、
アメリカの大学教授になった人の、
自伝的著書。
分かりやすく発明内容も書いてあるので、
たとえば窒化ガリウムなど、
普段聞くことない物質が多々出てくるが、
理解して読めるので、
ひとつの研究分野の雰囲気や発想を得れる。
中村修二の生き方がにじみ出ていて、
自分自身のすごさや
日本のだめさを言いすぎている点が
いまいち共感を覚えきることはできないが、
研究の楽しさを語るところなど、
共感を得られる部分も大きかった。
例えば、次のようなくだり、

よく「青色LEDを開発するときは苦労したでしょう」と聞かれますが、そんなことはありません。
むしろおもしろおかしくやってきたのです。痛みや苦しみの結果ではありません、というところとか。

まあそれなりに刺激の多い本でおもしろかった。

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