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怒りのソウル―日本以上の「格差社会」を生きる韓国
 
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怒りのソウル―日本以上の「格差社会」を生きる韓国 [単行本]

雨宮 処凛
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

20代の大半は無職。「ニート」95万人。「未来が見えない」若者たち。なぜ、韓国で、日本と同じ現象が起きているのか?数々の現場を直撃。

登録情報

  • 単行本: 140ページ
  • 出版社: 金曜日 (2008/12)
  • ISBN-10: 4906605516
  • ISBN-13: 978-4906605514
  • 発売日: 2008/12
  • 商品の寸法: 18 x 12.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
本文中で何度も「あまりにも同じことが日本と韓国で起きている」と雨宮氏は繰り返す。
このフレーズは本の帯にも使用され、「貧困化」を問題視しているが、中身は日本とは異なる土壌である韓国の文化からくる問題なので、雨宮氏の言葉が軽率に映る。
20代の非正規雇用問題に対しては『88万ウォン世代』の著者ウッ・ソックンが、韓国での具体的な問題点を語る。韓国の徴兵制に対しては、兵役拒否による社会からの弾圧を経験した青年がインタビューに答えるので興味深い内容になっている。
140頁で構成されているが、読み終わった感想はその半分程度の内容に感じる。
その原因は雨宮氏が韓国の土壌である歴史や文化を学ばないまま切り込もうとしたが故に、感情だけで書いたのが原因に思う。
報道が教えてくれないアメリカ弱者革命―なぜあの国にまだ希望があるのかを書いた堤未果みたいなのを期待した自分が悪いのかもしれないが・・・
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9 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By renon
形式:単行本
本書は著者が昨年(08年)8月上旬に韓国を訪れた際の滞在記(ルポルタージュ)である。全体的に読みやすさを重視し、豊富な写真や欄外の用語解説など、初心者を意識した構成となっており、韓国でベストセラーとなった「88万ウォン世代」の著者、ウソックン氏へのインタビューも収録されている。また、取材対象も多岐に渡り、外国人労働者、スクォッティング(建物占拠)、兵役拒否者など、非正規問題を取り囲む様々な問題についても触れており、多角的な観点から、韓国の「今」を知ることができる。取材期間は約1週間と短めだが、入念な下調べと計画性がそれを補っており、日頃、講演やメディア出演などで忙しい著者の、最大限に努力した痕が伺える。

韓国において正社員(または公務員)とは、終身雇用と所得保障を約束された既得権層であり、景気の変動で煽りを受けるのは、その時代に社会に送り出された若者たちだ。その状況は日本の、いわゆる「ロストジェネレーション」と酷似しており、「日本と同じことが起きている」という著者の言葉は、決して誇張とは言えないだろう。

著者が伝える独特の臨場感や、現場でしか得られない生の声は、日本の労働運動に関わるものにとっては興味深く、参考になる部分も多い。しかし、それらの運動と関わらない読者にとっては、理解不能な部分も多く、参考にならないと感じてしまうかもしれない。本書から価値を見出すためには、最低限、既に日本の労働運動と関わっているか、もしくは「関わりたい」と思っていることが必要だろう。
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形式:単行本
国内の非正規労働者の解雇即家無しの問題、格差の問題は喫緊の政治課題であり、これを助長ないし補完するあらゆる制度を改正し、基本的人権の擁護に勤めることは、政府、企業、さらには全国民の義務である。

そして、その危機はグローバルな経済問題、社会問題でもあり、お隣の韓国においても、様々な違いはあれ、同様の無惨な事態になっていることが本書でもわかる。「同様」というのは無惨であるという表現においてであって、ある意味、日本以上の悲惨な情況になっているのである。トルストイの『復活』の冒頭には、「シアワセの形は一様だが、不幸の形はそれぞれに様々である」というような意味の文句があるが、グローバルな不幸は原因はひとつでも、それぞれに不幸な形として現れると言うところか。しかし、ここに肝要なのは、不幸はそれぞれ、人生色々などと言う自己責任原理を振りかざすことではなくて、その元凶を知り、それを告発、改変することである。

「哲学者は世界を様々に解釈してきたが、肝要なのはそれを変革することである」(マルクス「フォイエルバッハのテーゼ」)

われわれは、お隣のこうした情況をも知る義務があり、出来ることをしなければならない。
日本国憲法の前文にはそれが謳われている。

「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」(日本国憲法前文)

韓国の同志たちが直面する危機において、雨宮が看取するのは、彼らの悲惨にも拘らず、戦おうとする意志である。これは、戦うことを忘れたかに見える大半の我邦の人民に元気を与えてくれる。
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