お釈迦様は、「泥棒が面白半分に自分をノコギリで切ろうとしても、わずかでも怒ってはならない」とおっしゃったらしい。
ちょっとしたことでも、すぐにムッとしてしまう私にはとてもじゃないがそんな境地には達することはできないだろうし、正直、私には理解不能な教えである。
しかし、一方で、人に怒りをぶつけた後、とてもいやな気分が残ることも確かで、後悔したことも数え切れない。
そんな凡人のなかの凡人である私が、題名に惹かれて手に取ったのがこの本。
怒りとは何か、怒りの及ぼす影響、怒りの治め方などが、誰にでも理解できるよう、たくさんの例えをあげて説明している。
私が実践しているのが、第4章「怒りの治め方」にある、自分の怒り生まれた瞬間に「これは怒りだ。怒りだ。」と自分の怒りを観る事で怒りをコントロールできるという方法。
ちなみに私は怒りを覚えたとき、「この怒りは1年後でも怒る価値があるものだろうか?」と考えるようにしている。これで、ほとんどの怒りは消えてなくなっているのを実感している(裏返せば、いかに下らない事に腹を立てているかということだが・・・)。
認知療法の一種とも言えると思うが、こんな初歩的な方法でも知らないよりは知っているほうがずっといい。つくづくそう思う。
星4つなのは、私には出来そうもないことも書かれているからで、これはこの本のせいというより、私の至らなさのせいである。