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快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
 
 

快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか [単行本]

デイヴィッド・J・リンデン , 岩坂 彰
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

セックス、薬物、アルコール、高カロリー食、ギャンブル……数々の実験とエピソードを交えながら、快感と依存のしくみを解明。最新科学でここまでわかった、なぜ私たちはあれにハマるのか?

内容(「BOOK」データベースより)

恋愛と性的興奮はまったく別物?ダイエットの失敗は意志の弱さのせいではない?ギャンブルは結果が出るまでの待ち時間がいちばん気持ちいい?セックス、薬物、アルコール、高カロリー食、ギャンブル、ゲーム、学習、エクササイズ、ランナーズハイ、慈善行為、瞑想…最新科学でここまでわかった、快楽と依存の正体。気になる科学トピック満載。

登録情報

  • 単行本: 250ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2012/1/20)
  • ISBN-10: 4309252613
  • ISBN-13: 978-4309252612
  • 発売日: 2012/1/20
  • 商品の寸法: 19.3 x 13.9 x 3.1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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35 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Max-T トップ1000レビュアー
筆者は米国ジョンズ・ホプキンス大学の神経科学者だ。人間の「快感」という感覚は脳内のどういう変化によって生じているのかを一般人にも分かりやすく説明しながら、脳科学の最先端の研究成果を紹介している。

脳には解剖学的にも生化学的にも明確に定義される「快感回路」(報酬系)があり、この回路が興奮する時に私達は「快感」を感じている。この脳の一群の領域は、内側前脳快感回路と呼ばれているそうだ。その中で最も重要な部分は腹側被蓋野(VTA)と呼ばれているという。

脳の当該部分が「興奮する」というのは、シナプス小胞に蓄えれらていた神経伝達物質ドーパミンの放出が促進されることだ。

人間に特徴的なことは、この回路は固定的ではなく、経験(学習)を通じて持続的な変化を起こす。従って、記憶と快感は密接に結びついている。そして、著者の大きな感心は様々な依存症に向けられるのだが、依存症もこの脳内回路の持続的な変化として生じると言う。

「私達人間は、本能から離れた全く任意の目標の達成に向けて快感回路を変化させ、その快感によって自らを動機づけることができるのだ(p11)」 この一文は、人間の本質(少なくともその一面)に関する著者の洞察を要約している。 言い換えれば「習慣とは第2の天性である」ということわざは、脳の構造に根ざした真実だ。アマゾンにレビューを書くと言う今私がやっている行動自体、何の報酬もなしに「自分で動機づけ」しちゃっているわけですから(^_^;)。

サルの実験によると、サルはエサなどの生存上直接的な有用性のある報酬だけでなく、抽象的な情報そのものからも快感を得ることが確認されているという。従って人間もそうだろう。「抽象的な心的構成概念が快感回路を働かせられるようになっている(p192)」 
そりゃ、よくわかるよ。 お気に入りの野球チームが勝って狂喜するファンとか、私達の日常でありふれたことだからね。

そこからさらに議論が発展して「観念」は依存性薬物と類似した働きもすると指摘する。これは重要な指摘だね。宗教でもイデオロギーでも自分が帰依している観念に対する執着が、時に非合理的なレベルまで嵩じることも、よくあることだからね。

「経験により脳内の快感回路を長期的に変化させる能力のおかげで、人間は様々なものを自由に報酬と感じることができ、抽象的観念さえも快いものにできる。人間の行動や文化の多くはこの現象に依存している。しかし残念なことに、その同じプロセスが快感を依存症へと変化させてしまうのである。(p195)」 

著者は依存症を「快感のダークサイド」と呼んでいる。 ジェダイのフォースと、シスのダークサイドのパワーは表と裏、ポジとネガのように一体不可分の関係にあるということだ。
大変に興味深い内容でした。
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16 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
文化的な側面からではなく、神経科学的な本。

依存症で知られてるものはパチンコ以外は載っている。
治療の話は正直射程内にないので、期待するべきではない。
一般向けの、充実した内容です。

態度が一貫していない人物に対し、関係を切ることもできないが、
幸せになることもできない人とは、出るか出ないかわからない報酬を
求めてまとわりついているギャンブラーと同じだというのを
はっきり書いてあるのは、初めて見た。
気まぐれにしか子供の相手をしなかった親がそれでも子供(成人)から
切られない理由。DV野郎が優しいところもあるとパートナーから
切られない理由。意図的にやってないから、かえってばれないんだよな。

この本に限らず翻訳物の一般科学書は、原注脚注の小ネタが楽しい。
本文の内容が別の本で補完、訂正、上書きされて今のその知識がどの本からなのか
わからなくなっても注の小ネタだけずっと覚えてる。
この本は腸内プローブという単語を入力できて嬉しい、というのがあって
爆笑した。腸内プローブを挿入したのは異星人ではなく実験者である
地球人だったが。それにしても日本人はなぜ異星人に誘拐されないのだろうか。
あと瞑想をなぜここまで愛しているのか、アメリカ人は。謎だ。
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