普通が群なら群 環なら環 体なら体と別々の章に書くところを
これは群環体を同時平行で説明し、その違いを明らかにしながら
講義調<講談調>で説明しています。東大出版の桂さんの代数学1
のような、無機的な本でなく、温かさを感じられる本です。
講義調の清だと思います。
証明は最初の章で省かれたものが後の章で、証明されたり、
証明の無いものもあります。代数の定理も、全て書いているわけでなく、不完全なところは同級生の森田康夫の本を読めと指示しています。
この本は代数の専門でない金子さんが、御茶ノ水に移籍後、授業の関係で、代数を講義しなくてはならなくなったいきさつも書いてあり
それゆえ新人が間違いやすいところを丁寧に解説し、物足らない人は
代数学者の森田で勉強という2段構えです。この本で、代数がきらいなら、私はそれ以上勉強しなくてもいいと思います。内容は
深くない?変わりにガロアの方程式の理論までカバーしています。
その点では中島さんの代数と数論の基礎より、範囲が広いです。
また代数の本にしては、250pで2000円、大変安価です。