主人公は最愛の恋人を事故で亡くした女子高生です。
そして彼の死後、何故か死んだはずの恋人から携帯に
1日1通ずつ短いメールが届く。
それは本当に彼からのメールなのか?
そうでなければ誰が一体何のために?
勿論そういった不思議な現象を扱っているミステリーな
訳です。しかしながら、それ以上にこれは恋愛小説です。
それも飛びっきりの恋愛小説です!!
そもそも恋愛小説って非常に難しい分野だと思うのですよ。
読む人の年齢によって恋愛に対するスタンスが違いま
すし、主人公の年齢が読者と違うことにより感情移入
がしづらい。
それは恋愛という誰でも経験するものを扱うことの
難しさなのかもしれません。
かくいう私もヒットした恋愛小説を読んではがっか
りするというケースが多々あったことは否めません。
実際にこの小説を読んでいる最中も主人公の女子高生の
思い込みの強さや浅はかさといったものに対して理解が
できないことが多々ありました。
しかしながらエピローグを読んでそういった気持ちは全て
霧散しました。
全てはこの素晴らしいエピローグの為の伏線でした。
とにかくエピローグが素晴らしいのです。
最愛の恋人の死、そして薄れいく記憶という残酷なテーマ
を扱っていながら、これほどまでに愛情に満ち溢れた作品に
仕上がっていること。そのこと一つをとっても奇跡のようです。
そして各所に散りばめられている宝石のような素晴らしい
言葉の数々。(特にエピローグの中の)
何度も何度も読み返したくなる、間違いなく傑作です。
是非是非一読をオススメします。