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忘れ貝
  

忘れ貝 [単行本]

三咲 光郎
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キャンペーンおよび追加情報


商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

魂を揺さぶる静謐な哀しみ。震災で両親を亡くした少年との出会いが、家庭を失った女性の傷心を癒す。

内容(「MARC」データベースより)

長男を交通事故で失って以来、精神に失調をきたし無為に日を過ごす美奈子の前に、どことなく息子を思い出させる小学生が現われる。彼は震災で両親を亡くしていた…。潮騒の聞こえる町で綴られる喪失と再生の物語。

登録情報

  • 単行本: 196ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2004/11)
  • ISBN-10: 4163235205
  • ISBN-13: 978-4163235202
  • 発売日: 2004/11
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 1,188,091位 (本のベストセラーを見る)
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By ぷく
形式:単行本
この作家さんにしては珍しい、現代をモチーフにした作品で、
テーマは「癒し」と言っていいと思う。
私自身は「癒し」という言葉が好きではない。
正確に言うと、今、世間で氾濫している「癒し」の使い方がいやなのだ。
カワイイものやキレイなものを見たり聞いたりするだけで癒されるはずなんかない。
それは一時的に慰められているだけで、しばらくすればまた痛みは戻ってくるのだから。

しかし、この小説では、「癒し」について真っ向から取り組んでいる。
「癒し」とは、自力で得なければならない「力」であって、
その後押しになるものが、環境であったり、家族であったり、他人であったりする。
「癒し」としてそれらが作用するかどうかは、本人がどう立ち上がって、
その場から一歩を踏み出すかにかかっている。

内容については触れられないが(できるだけ予備知識なしで読んでほしいと思った)、
喪失感から立ち直れない人には、ひとつのきっかけを与えてくれる本だと思う。
この小説のラスト、勉とその友人たちに後押しさせるように歩を進めた美奈子の姿が、
自分自身の立ち直りのイメージとも重なる。
また、そんな風に一歩を踏み出せたらいいと思った。

こんな小説を書いてくれてありがとうございます。
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