まずは一言、作品の精緻さでは前作には及びません。
ミステリーとしての謎ときも下巻に入ったあたりで見当がついてしまいます。
(何故当事者たちがとっとと気がつかないのか疑問。ルックスにあれだけ触れているのに・・・・)
できれば、裏切って欲しかったのですが・・・
過去が幾重にも重なって謎のベールが一枚一枚はがされていくという構図では初期のロバート・ゴダードが好きなのですが、
あそこまでのカタルシスはラストにはないです。
ですが、子供の頃「秘密の花園」の閉ざされたいわくありげなさびれた庭に心躍らせた身としては
ミステリーの謎とき以外で楽しい読書時間を過ごせました。
作者と同じく、イギリスのゴシックロマン好きなので。
残念なのはあの濃いキャラの伯父様が生かしきられていないこと。
もっと何かあるかと思うじゃないですか・・・・
いっそのことパリサーの「五輪の薔薇」くらいやってくれると溜飲が下がるのですが。
道具立てが良いだけに、ちょっとおしい、と思ってしまって☆3つ。
イギリスでTV映画とかにならないかな〜と期待してます。
もっと暗いのお好きな方にはサラ・ウォーターズの「エアーズ家の没落」をお薦めします。(笑)
あとハーレクィンじみた感じで同じくコーンウォールを舞台にしたロザムンド・ピルチャーの「帰郷」も。(ミステリーにあらず)