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忘れられた帝国
  

忘れられた帝国 [単行本]

島田 雅彦
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

十八で死んだ少年が語る、郊外=帝国の可笑しくも哀しい物語。連環する時間、イマジネーションの洪水。島田雅彦「帝国シリーズ」第一弾。

内容(「MARC」データベースより)

連環する時間、イマジネーションの洪水。十八で死んだ少年が語る郊外=帝国の可笑しくも哀しい物語。毎日新聞連載時の著者本人による挿絵もいくつか交えまとめられた、ライフワーク〈帝国シリーズ〉第一弾。*

登録情報

  • 単行本: 319ページ
  • 出版社: 毎日新聞社 (1995/10)
  • ISBN-10: 4620105376
  • ISBN-13: 978-4620105376
  • 発売日: 1995/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By カスタマー
形式:文庫
一昔前のありふれた郊外の生活、少年時代、風景。それらが島田氏の手にかかると匂いたつようによみがえる。お茶の間に対する豊かな思索などは、新たな視点に富んでいて感嘆するし読んでいて本当に楽しい。全編通して音や味や色などがとにかく魅力的に立ち昇り、身体に染み込んでくるよう。五感に響く感覚、読む快感。

しかしながら、単にノスタルジックなだけではもちろんない。現実から半歩ずれた世界「帝国」と、郊外の中で「帝国」を様々に見つけてゆく少年を独特の雰囲気でユーモラスに描写したこの作品は、軽快でありながらどこか憂鬱である。不安とか自意識とか性とか希望とかがないまぜになっているこの郊外に私たちは確かにかつて住んでいた、と思えるほどリアルだ。けれど島田氏による「帝国」はやっぱりどこか奇妙でズレている。そこがおもしろい。それがこの作品。
また、(私は文庫本で読んだのだが)端々に載せられている挿絵もすばらしい。

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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
島田雅彦の自伝的小説。でも、そこが島田雅彦流で語り手は18才にして死んだ(?)「僕」が思い出を語る形式。読みやすいが、文体がくるくる変わり目が回る。「帝国」をキーワードに明かされる島田雅彦の虚か実かの幼年、少年時代はファンなら必見。TM川中流の町の暮らし、郊外に住む寂しさ、楽しさ、何かが起きそうで、無意味に見えて、結局ふて寝して、それでもやっぱり何かが起きて、何かが残る。エバーグリーンを描きつつも時代を感じさせる。散漫な印象を受けるのは新聞連載のせいなのだろうか? それも作者の計算なのか? 「帝国」に住まなくなった「僕」はどこに行ったのか? 「死んだ」とは思えないんだけど・・・ 続きが読みたい。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
今まで読んだ島田雅彦の小説の中では最もまともである。衒学趣味や余計な趣向を凝らすのは相変わらずだが、常に物語や自伝から逃走しようとしては小説を破綻させてきた島田が、自伝小説という枷を与えられてようやくここでは落ちついたという観がある。いったん15歳くらいになったかと思うと幼稚園時代に戻ったりするのは、新聞連載(毎日夕刊1994年5-11月)なので筆が先走っただけだろう。今にして思えば、これで何か賞をとっておけば、島田も怨念を抱かなくて済んだろうにと惜しまれる。
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