夜光さんの作品は「俺様ハイスペック執着攻め×内向的な流され受け」のパターンが多いです。
本作の攻めは俺様でもハイスペックでもない、ごく普通の道徳観を持った一介の刑事。対する受けは、クールな美貌の下に苛烈な性格を隠した詐欺師まがいの青年。夜光作品のメインカップルとしては異色と言えます。
一方サスペンス要素や濃厚なエロ描写といったいつもの夜光さんテイストも満載ですので、それらが苦手でなければ初めての方も既刊ファンの方も楽しめるのではないかと思います。
はじまりこそ衝突からくる性的暴行ですが、その後芽生える恋愛感情はとてもピュアです。
特に攻めの秦野の言動が不器用で健気でいちいち可愛い。ガタイのいいアラサー男だというのに。(笑)
犯罪者を罰する方法について、それぞれ譲れない信念を持っている二人はたびたび反発しあいます。その中でどのように愛情が育まれていくのか、最後はどんな道を選ぶのか、ラストまで目が離せませんでした。
読了したあとで改めてタイトルと表紙を見ると感慨深いものがあります。