講談社文庫から出された著者の『古典落語』シリーズは上巻から大尾まで6冊あるが、私が若かりし頃の落語のバイブルだった。本著は旺文社文庫で発行された3冊の著作から昭和の落語家に関する内容を中心に再編集されたもの。思い返すと、旺文社文庫も落語の評論や随筆で良いものが多かったなぁ。今は古本屋さんでしか手に入らないけど・・・と思っていたところ、期待の河出文庫からの好企画。「大いなる惑星春団治」から「林家三平」まで20名の昭和の噺家にまつわるエピソードや、代表作、異色作などの抜粋まで、興津要さんでしか書けない貴重な記録と記憶が並べられている。もちろん志ん生も文楽も。企画の良さと、今後も落語関係の名著復活を期待して星5つです!