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志賀越みち
 
 

志賀越みち [単行本]

伊集院 静
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

大津から比叡を越えて京に入る古道、初夏の風の中、青年・津田雅彦は、その峠を越えて祇園へやってきた。祇園の「町」を知らない雅彦は、ある日、寺で美しい少女を見かける。昭和30年代の京都を舞台に、初々しくも哀切な恋情を四季のうつろいも美しく描いた、著者が20年ぶりに贈る珠玉の恋愛小説。

内容(「BOOK」データベースより)

昭和38年、京都・祇園。東京から来た青年と可憐な舞妓の、初々しくも哀切な恋情を、四季のうつろいも美しく端正な文章で描いた、著者が二十年ぶりに贈る珠玉の恋愛小説。

登録情報

  • 単行本: 500ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/3/19)
  • ISBN-10: 4334926878
  • ISBN-13: 978-4334926878
  • 発売日: 2010/3/19
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 237,192位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
因習にとらわれた祇園のうら若い舞妓と世間知らずな学生の先の見えない恋

設定はありがちであり、またその結末もいわば想定内であり、ドラマチックな展開があるわけではない。
それでもなおこの作品が心を打つのは何故か?

それはここに正しく“あの人が恋しい”というピュアな恋愛のエッセンスが描かれているからだと思う。

情緒あふれる表紙の装丁を含め、しっとりとしていながらもまばゆいばかりの恋愛の切なさを充分に堪能させてくれる
良作だ。
このレビューは参考になりましたか?
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 祇園は京都の古い伝統の中に今も息づく街である。この本は祇園の日々の生活実態を或程度捉えている。或程度と敢えて述べたのは、祇園に生き昭和9年の第一次室戸台風(昔は関西風水害と呼んでいた)で加茂川が氾濫し祇園町のお茶屋が被害を受け廃業し、以後は芸妓、舞妓に永年、茶道を教え昭和の半ばまで生きた女性を姻族に持つものとして知っている実態からみてのことである。
 祇園は特有の華やかさの中にしっとりとした情緒がある街でありながら、別の顔としての厳しさが同居している街である。乾いた言葉で言えば祇園における様々な出来事はすべてがビジネスなのである。このことは伊集院さんもしっかり描いている。先行投資し資本の回収にプラスαの利益が当然のこととして伴うものでなければ祇園はとっくになくなっている。多くの企業の生存競争と何等その本質は変わらない。このことの弁えがなければ伊集院さんの描いた「世間知らずの主人公」の悲哀は理解できないと思われる。一介の書生が到底太刀打ちできる社会ではない。
 経済的に恵まれた世間知らずの学生と「舞妓から芸妓になろうとする過程で恋を知った」女との悲恋をこのように美しく描いた作品は今後も出ないと思う。願わくは、この女性の内面をもっと掘り下げて描くことも伊集院さんにはできた筈ではないかと思い、些か残念な気がした。
 
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By HISUI
形式:単行本
伊集院氏の作品はいくつか読んでいました。
新聞の書評を読んで、私も「羊の目」以来の購入でした。
呼んでいる途中から三島の「春の雪」の松枝清顕と聡子を思い浮かべました。切ない恋の物語を久しぶりに堪能致しました。
学生時代を京都ですごしましたので、京言葉も地理や場面も容易くイメージする事が出来ました。
「荒神橋」や出町柳からの「叡電」で鞍馬へ等等、懐かしく思い出しました。
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