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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
名著の花束,
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レビュー対象商品: 志賀直哉 (ちくま日本文学全集) (文庫)
名作の短編、随筆も入った好ましい編集。久方ぶりに読んでみると、日本語としての安定感が凄いと思う。個人的な思い込みかもしれないが、現代の日本人のスタンダードな日本語の文章はこの人の文章にあるのではないかと思うぐらいだ。よくもまあ、小説にもならないような題材でちゃんと「作品」に仕上げてしまうものだと、兎に角絶句。賛辞としては「神様」でも何でも良いが個人的には最高の小説家。太宰治は彼を大嫌いだったことは有名だが、まあ、二人合わせて近代日本文学の最高峰と言いたい。「城の崎にて」「小僧の神様」が何も言うことは無い名著なのは良いとして、「雨蛙」なども捨て難い味わい。本書未収の「邦子」「痴情」などとともに、「非日常」的な題材でちょっと興味深い。どこまで事実を元にしているのだろう。飽きっぽくて、勉強嫌い、学も無く、女にもてる訳でもなく、女心がわかるわけでもなく、好き勝手に暮らし、子供のように生き物に関心が行く。。。でも、和辻哲郎が彼と話して、小説家になることを断念し、漱石がどうしてあんなふうに書けるのか、と感嘆したという、そんな「怪物」なのだ。本書所収の「沓掛にて」を読むと、著者の観察眼の凄さに脱帽。ほかの「芥川」論を読む必要が無くなるほどだ。
10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
巨匠の掌編集,
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レビュー対象商品: 志賀直哉 (ちくま日本文学全集) (文庫)
本を読む人なら、誰もが知る志賀直哉。しかし平均的に言えば「城の崎にて」を教科書で目にし、また文学史で「白樺派」という用語を覚えたに留まっている。「和解」の名前やあらすじは知っていても、実際に読了した人はかなり少ないようだ。本書はこの「巨匠・志賀直哉」の短編を集め、名ばかり有名な「巨匠」の実際の作品を手軽に読むことができる。 志賀の時代の「文学」とはいかなるものであったのか、志賀以前に文学界に導入された「キリスト教」とはどのようなものであるのか、芥川龍之介と志賀直哉の関係はいかなるものであったのか。 作品を読むという以外に、上のような疑問にも答えてくれる作品集となっている。 本書に収録されている「有名」作品は、「清兵衛と瓢箪」「小僧の神様」「クロウディアスの日記」「范の犯罪」「城の崎にて」「盲亀浮木」。1000円の価格は「とりあえず知っておきたいんだよね、志賀直哉」という方にもお勧めの価格だと思う。
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