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志向性―心の哲学
 
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志向性―心の哲学 [単行本]

ジョン・R. サール , John R. Searle , 坂本 百大
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

心の哲学者サールによる心と言語の関係を扱った関連研究『言語行為』『表現と意味』に続く第3作。言語のもつ表象能力は心の志向性に由来し、この志向性はそもそも心的状態そのものに内在しているとの立場から、「意味」の問題の研究を通じて志向性概念を論じ、最後は「心身問題」にまで論究する。この志向性の概念が、はたして人間による「理解」と機械による「理解」との決定的違いになりうるか否か、心の哲学とAI(人工知能)論とが脱構築を試みるための試金石ともいえる書である。

内容(「MARC」データベースより)

言葉のもつ表現力は心の志向性に由来し、そして志向性は心の状態の中にあん。この志向性の概念が、人間と機械との「理解」の決定的な違いになりうるのか。「意味」の問題の研究を通じて、志向性概念を論じる。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 400ページ
  • 出版社: 誠信書房 (1997/11)
  • ISBN-10: 4414120527
  • ISBN-13: 978-4414120523
  • 発売日: 1997/11
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 皿皿
形式:単行本
サールについては、自分は少し前まで「構成的規則」「中国語の部屋」程度しか知らず、読み始めたのは去年の「MiND」からだが、以後読むたびに予想以上の面白さで、本書にもそれが言える。議論が周到で、具体例も豊富で気が利いているので、読んで楽しい。

サールは本書で言語哲学を心の哲学の一特殊分野と位置づけ、以後研究の中心を言語から心に移した、と言われる。確かに、意味行為を扱う6章はそれが主題だが、本書全体から見れば単なる一面だと思う。サールの志向性理論の最大の特徴は、1章にあるように、志向性の論理的特性(充足条件や適合方向など)と存在論的問題(世界における実現のあり方)の区別である。本書は主に前者に検討を集中するが(後者は10章と以後のMiNDなどの著作で扱う)その際言語行為論の成果がフルに活用される。例えば7章では、信念報告(一般には志向的状態の報告)の謎めいた特性(内包性)が信念自体ではなく報告行為の形に由来することを「命題内容と発語内力」「反復と報告の区別」といった道具立てを使って示し、言語行為論の威力を実感させる。(ちなみに、監訳者あとがきはなぜか正反対の事を書いている。言語行為論がひ弱とかいう解説文は正直意味不明)

応用編にあたる8,9章はパトナムやクリプキの外在主義的意味論の批判だが、サールの「ネットワークとバッググラウンドを含めた志向的状態」「指標性と自己言及的因果性」といった理論装置の強力さを思い知らされる。あと、2章が翻訳担当者野矢氏の反因果的知覚論の問題点を的確に突いているのが興味深い(訳文は申し分ない)。一番違和感を感じたのは3章の「行為経験が身体運動を引き起こし」という箇所で、これについては20年前の黒田亘氏の批判が正しいと思う。
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