あれは1982年のこと。今はもうなくなってしまった、駅前の本屋さんで買ったのが「忍術・手品のひみつ」。あれから25年!内容は全く変わっていない。手品の「胴体切り」というクラシックな手品もそのまま。
忍術や忍者にはまっていったのがこの本に出会ってから。友達との「ひみつの手紙」には忍者の使っていた文字を使い、書初め用半紙を糊でつなげて「巻物」を作り、近くの小さな松の木で跳躍の練習をし、確か「少年ジャンプ」か何かに忍術の通信教育の広告が載っていて、受けてみたいなあと本気で思ったものだった。83年には両親に頼んで忍者屋敷にも連れて行ってもらったし。
「どんな状況でも自分自身の力で乗り越える」という忍者の生き様は今の子供達にも絶対必要なのだ、と思う。私が憧れていたのは、巻物を口にくわえてドロンドロンと消えてしまう忍者ではなく、かぎ縄を使って塀を乗り越え、追いかけられたらパッと顔を隠す「観音隠れ」で追っ手をまき、空腹や喉の渇きも「飢渇丸・水渇丸」でしのぎ、目的を達成する「しぶとい忍者の生き様」だった。ここぞという時にしぶとく生き抜くために、普段から己を鍛え磨く、そんな忍者の生き様を漫画でも十分堪能できる。感性豊かな子供であれば、学ぶことが沢山あるはずだ。