財閥の御曹司である律と、その護衛をする忍の禄朗のお話。
時代は現代です。
律の通う学校は超セレブ高校で、生徒はその身を守ると契約を交わした忍と一緒に学校へ通っています。(忍も生徒として在学してます)
次男である律は跡継ぎでは無いため割と平穏に忍である禄朗とともに学校生活を送っていましたが、ある日突然、跡継ぎ候補として律の名前が上がったため、取り囲む環境が一変。
そして、それまでつかみどころがなく飄々としていた禄朗も急に態度が豹変し、律に手を出してきて・・。
この物語の最大の見所はやはり、禄朗の異常な律への執着と、それに怯える律でしょう。
いわゆるヤンデレというやつで、もの凄く重いのですが気持ち悪いというほどではありません。
態度が豹変したきっかけや理由も理解できますし、子供の頃から律だけを守ってきた禄朗の執着も分かりますし、忍としての仕事はちゃんとこなしてるので嫌悪感は感じずむしろ頑張れと思いました(笑)
禄朗が律を押し倒しながら、受け入れられないのなら殺せと笑うシーンがあるのですが、そのどろどろの執着がまたいいんですよね・・。
律がちょっと禄朗にいいようにされすぎ?という気がしなくもありませんが、まぁ相手は凄腕の忍ですしね。律は律なりに禄朗を拒みきれない想いもあり、そこがまたいいです。
跡継ぎ問題で、身内からも他人からも禄朗からも狙われることになり、律がなんだか可哀そうですが・・。
主人公がいろいろ怯えるヤンデレのお話なので全体的にちょっと重くて暗めなのですが、私はとても面白く読む事ができました。律を守るはずの禄朗が完全に悪役に見えます(笑)
これまでのねねこさんの作品とは全然ちがう雰囲気のお話です。
ドロドロ重いお話や主従逆転ものがお好きな方にお薦めです。