五つ星が並んでいたので天の邪鬼になってみたくなった。でも冒頭16ページのおおくぼひさこによるRCの写真、散文詩のようなキャプションは、過ぎ去った時間に思いを馳せて切ない。加えて愛とインスピレーションに満ちたイラスト(小池アミイゴ)も素晴らしい。
★今井智子が三宅伸治へのインタビューのお終いに、清志郎には、チャボと一緒にいられないことへの欠落感があり、それを三宅が埋めてくれていたのでは? という質問がある。言葉遣いにそれなりの気遣いも感じるが、私には、その神経が理解出来ない。(インタビュー全体は、清志郎の創作活動の一旦が垣間見えたりして興味深い)
★CDレビューは、流石に充実しているが[The King of Live」が武道館だったというのは誤り。本当に好きな人が社内にいないのか? あと今井智子の「Blue」評は、80年代露悪趣味の文章(思いつきを書き連ねる)典型という印象を受ける。和田アキ子が「よそ者」と歌ったらいいなんて個人的な「思いつき」であり、評論ではない。
★近藤康太郎という朝日新聞の記者であったことを誇りにしている方の文章には、辟易した。締めが辻本清美の悪口なんて悲しすぎる。この人によると清志郎の行動規準は「かっこいい」であり、The Timersなどから発せられたメッセージもそうらしい。他のライターにも清志郎は、歌いたいことを歌っただけで反戦・反核のメッセージを訴えたかったわけではないという論調が全般に目につく。表現者の覚悟なんて想像できない人たちなんだろう。
★Rockin'on Japanは、敢えて表紙の裏(広告料が高い部分)2ページを空白にしているし、TVブロスも「冬の十字架」の抱腹絶倒系な広告を復刻という形で掲載しているのに対して、こちらでは4ページの広告あり。会社としての追悼の気持ちは、感じられない。