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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これぞ文学,
By richards (栃木県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 忌中 (単行本)
これぞ小説。これぞ純文学。どんでん返しなどはありはしない。不幸な予兆はさいごまて消えることはない。読後感もこれまた重い。 流行りの、若々しい書き手のものとは対極にあるといえる。 それでも、この人の小説は読まなければならないのである。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
赤目~の次に面白い,
レビュー対象商品: 忌中 (単行本)
車谷さんの小説の中で2番目に面白い。救いのない死を遂げた人を書き、他の小説のようなユーモアも無い。奈落に落ちきってしまうように、一気に読み進めさせる文体のうまさ。三笠山・忌中など本当の話?と思うようなリアリティも怖い。逸品ぞろいです。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
優等生が書いた学歴偏重の文学,
By シオン (宮崎県宮崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 忌中 (文春文庫) (文庫)
『忌中』では、六十代半ばの男が呆けた妻を殺して箪笥の引き出しに隠し、確実に自殺するためにサラ金から1000万近く借りまくってその金で若い女と遊び、白骨化した妻のいる家の中で首を吊る前に玄関に「忌中」と自らの手で貼るとはすごい展開だ。『三笠山』は、一家心中の話だが、父親が子供を殺すのを見て母親がもうひとりの子供を殺す場面があまりにも不自然だ。この作家の小説に出てくる女性の一部(主人公と性交する女性)は、この作家にとって都合よく作られたセックス人形のような模造品である。この作家は口で自慢するほどには、女性経験が多くないのではないかと思わせる。子供を殺して一家心中する父親は高卒である。この作家がいちばん言いたかったのは、会社をつぶしギャンブルに走り一家心中する父親が高卒であるということではないかと疑われるほど、収録作品の全部で登場人物の学歴を馬鹿丁寧に書いている。まずそこに違和感を覚えた。いまどき「癩病」と言ってしまうところもすごい。すべてはっきりさせたいというこの作家なりのこだわりがあるようだが、この作家は相手が極少数で反撃される心配がない場合にのみ、物事をはっきり書く。この作家は、「小説とは生き恥を晒すこと」と自らの小説論で力をこめて言っているが、好きな女性に立ち小便を見られたことなど大したことではない。この作家が晒しているのは自分の恥ではなく他人の恥ばかりである。「アホになれ」というが、アホにもなっていない。自分に不利なことはほとんど言っていない。徹底的に生き恥を晒している西村賢太と比べるとよくわかる。「不倫を三回したこと」を講演の最後に述べることなどは、女にもてることを自慢しているようにしか聞こえない。男にとっては名誉なことだ。深沢七郎のタブーの破壊にあこがれている、基本的には官僚的思考の優等生の書いた文学。といろいろ言ったが、面白かったので一気に読んだ。
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